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2005/02/27(日) Dream On, Silly Dreamer
今、「ホーム・オン・ザ・レンジ」とならんで、日本でぜひ上映してほしいと思っている作品がある。
“Dream On Silly Dreamer”という、40分のドキュメンタリー映画だ。

*公式サイト
http://www.dreamonsillydreamer.com/

トップページの、号泣するアニメーターのイラストを見ればそれだけでぴんとくるかもしれないが、
これ、Walt Disney Feature Animation(WDFA)の縮小に伴い解雇されたアニメーターたちが、
ディズニーアニメーション衰退の現場の様子を自ら綴った作品だそうだ。

と聞くと、解雇された人々の恨み節みたいな印象を持ってしまうけど、どうもそうではないらしく、
抑制が効いてバランスのとれた、上質のドキュメンタリーに仕上がっているとのこと。
Jim Hill Media、Mouse Planet、Jim on Filmなど海外サイトの記事によると、観た人の間では相当評判が良い様子。

2002年あたりからの大量解雇、フロリダスタジオの閉鎖、手描きアニメーションの(ひとまずの)終焉。
ここ数年のディズニーアニメーションをめぐる話題は専ら、こうしたWDFAの衰退についてだったが、
私個人は、意識的にあまりこのトピックを追ってはこなかった。

ひとつには、考えるだけでどうにも気が滅入ってしまうから、という気持ちの弱さもあったんだけど。
この手の情報のソースになっているメディアの姿勢に、違和感を覚えることが多かったから、というのもある。

日本の芸能メディアなどでとりあげられる場合なんかに特に強く感じる、冷笑的な姿勢。
ディズニーという時代遅れの帝国が崩壊していくさまをおもしろがってウォッチしているかのような。
これがどうにも我慢ならないのだ。

それに、手描きアニメーションをやめる=ディズニーおしまい、というよく見かける図式。これ違うよね?
現在、WDFAに手描きのプロジェクトがないのは事実だが、アニメーションを作るのをやめたわけじゃない。
多くのクリエーターがWDFAを去ったのも事実だが、戻ってこないとは限らないし、まだまだ才能ある人々も存在してる。
実際、今年はマーク・ディンダルの「チキン・リトル」、来年はクリス・サンダースの「アメリカン・ドッグ」という、
個人的にも期待の高い3Dの新作が待っているわけで。

手描きアニメーションを今後一切作らないという方針には私も反対したいけど、
ディズニーだからといって2Dだけにしがみついてる必要はないとも思うんだよね。
2Dか3Dか。どちらが絶対的なんてことはない、表現手段のバリエーションなわけであって、
問題は、それが各作品に相応しい選択であるかどうか、なんだと思う。

それから、すべての悪の根源はマイケル・アイズナー、というような極端な論調にも疑問が。
確かに、ここ数年のディズニーの混迷には、トップのアイズナーの責任が大きいことは間違いない。
だけど、ひとりの人間がディズニーを去ればすべて解決するのか?
ロイ・ディズニーらが戻ってきたら、再び手描きアニメーションの黄金期が訪れるのか?
そんな簡単な問題じゃないと思う。

思い返せば、ディズニークラシックスのルネッサンスを実現したのも、
個人的に大好きな多くの作品が生まれたのも、アイズナー体制の下だったわけだし。
WDFAの縮小が始まった時点でディズニーにいたロイに責任はなかったの?という気もするし。
だから、ロイたちがひたすらアイズナー叩きを展開してるSaveDisney.comには、どうも賛同しかねたり。

まあこういった、経営陣の政治的駆け引きのようなあれこれは、
企業としてのディズニーに興味があればおもしろいのかもしれないな。
そもそもビジネス的な視点のない私のような映画ファンには、興味が持てないところなのかも。

ただ、現場のアニメーターたちのこととなれば、話は別だ。
こうした話題で一番気にかかり、心が痛むのは、解雇された人たちに話が及ぶ時。
だって、私たちがWDFAから生まれた数々のアニメーションを楽しみ、
夢を見ることができるのはこの人たちひとりひとりのおかげなのに、
彼らの夢が破れ、素晴らしい仕事が報われないなんて。考えただけでやりきれない。

そういう意味で、“Dream On Silly Dreamer”というドキュメンタリーには、非常に興味があるのだ。

WDFAの衰退…なぜ、それは起こったのか。どのように、起こったのか。
野次馬的な話題としてではなく、経営論的な立場からでもなく、
現場にいたクリエーターたちの声でこの疑問に答えてくれる作品。
ディズニーアニメーションのファンのひとりとして、ぜひ観たいものだと思う。

しかし、これを日本で公開するのは「ホーム・オン・ザ・レンジ」どころじゃない難しさだろうな。
なにしろ、アメリカでも配給元が見つからず、単発的な特別上映でしか観られないという現状だそうなので。
せめてDVD化されて、日本でも入手できるようになればありがたいんだけど。

どうせなら、「ホーム・オン・ザ・レンジ」と同時上映なんてことが実現すれば
ものすごく意義深いものになると思うけど、それは天地がひっくり返っても無理…。

2005/02/23(水) にぎやか農場入り浸り(笑)
「ホーム・オン・ザ・レンジ」日本版DVD鑑賞中。
日本語字幕、日本語吹き替えそれぞれ観たけれど、どちらも違和感なくてよかった。

特に気に入ったのは、自分にしては珍しく、吹き替え版の方。
訳も声もぴったりで、原語とほとんど変わらずに楽しめる。
わりとセリフの情報量が多い&画面の隅々まで眺めたい作品なので、字幕より吹き替えの利点が大きいのかも。

歌の部分までちゃんと吹き替えになってたのはびっくりしたが、これがまたいい感じ。
日本語で口ずさみたくなるディズニーソングって久々です。
♪ネブラスカ〜のちょっと、左ぃ♪ ニクイね!(^^)

各キャラクターの声もぴったりで、セリフ回しも上手。
これがもし劇場公開されていたら、話題性重視でヘタな芸能人が起用されてたのかもと思うと、ちょっと複雑な心境だ(^^;

原語版は個性的な名優たちによって演じられた、マギー、グレイス、ミセス・キャロウェイ。
それぞれ絶妙な吹き替えに拍手!
マギーは全編通してマギーらしくて本当にいい感じだったし、
グレイスは問題の歌声まで、ジェニファー・ティリーに負けてませんでしたわ〜。
ミセスCは、元の声があのジュディ・デンチってことで英国風の話し方がポイントなんだけど
(余談ながら、彼女の“Elementary, my dear Grace”に反応してしまった私はバジラー。笑)
日本語じゃ英国風もなにもないはずなのに、なぜかそれらしいという…。
バックの話し声だけがやっぱり微妙だったけど、奇声(笑)はなかなかだったし、
その他の動物も人間も、ほとんど文句なし!

そうそう、おまけの短編、ギャグシリーズ、ディスク挿入時の数種類の寸劇(?)などの
ばかばかしくて楽しい特典も、全部しっかり収録されていて、吹き替えでも同じように笑えてよかった。
(つまり、あれで笑えなかったという方は吹き替えのせいではないです。ご安心を^^;)


あれこれ観ているうちに、なんだかますますにぎやか農場仲間への愛着が増していって、欲望と闘う日々。
あああ、これ以上増やさないと誓ったはずのぬいぐるみが、スノグロが、欲しい…欲しい…
これだけ手元に置きたくなっちゃうキャラが目白押しの作品って罪だよねぇ。
日本でもまともに映画が公開されてグッズ展開されてたら、間違いなく泥沼にはまっていたに違いない。

そういえば今月のディズニーファン誌、案の定「ホーム・オン・ザ・レンジ」は完全無視?と思いきや、
豪華3色刷(笑)の連載ページ、すみまろ先生の“マジカルアドベンチャー”にひっそりと(汗)特集が。
さすが、自ら“野牛すみまろ”と名乗ってただけのことはあるネ!(←実際ご本人の口から出たギャグです^^;)

どうせなら、モーモーたちに雑誌の表紙くらい飾ってほしかったけどな。
これが古き良き時代だったら、映画公開前にテレビの特番やっちゃったり、タイアップ企画が続々出たり、
ディズニーストアにグッズがてんこ盛りになったり、いろいろ楽しかったんだろうなぁ。

そう、世が世なら、TDLでスペシャルイベント開催!なんてことだって実現したかもしれないのに…

**以下、知らないとわからない程度のネタバレ含む、妄想ならぬモ〜想(汗)に突入**


ウエスタンランドをそのまま作品の舞台に置き換えて、チャグウォーターの街でグリーティング!
牛や豚やヤギやヒヨコのグリーティング姿はなかなか想像つかないけど(^^;
ウサギのラッキージャックあたりはいかにもライブキャラ化できそうな感じだし。
個人的には、馬のバックが二足歩行してても全然かまわないし(笑)
リコやアラメダ・スリム、ウィリー兄弟はもちろん、パールおばさんや保安官がその辺歩いててもよさげ♪
あ、ブシェミ氏(なぜかご本人^^;)が苦虫噛み潰した顔でグリーティングというのもイイですね。
セピア色の写真撮影サービスもぜひ。

メインショーは、ダイアモンドホースシューのショーにモーモーたちが乱入!という安易な展開(爆)

スペシャルメニューは、ラッキーナゲット・カフェならぬラッキージャック・カフェ、
マイル・ロング・バーならぬマギー・ロザンヌ・バー(笑)、チャックワゴンならぬバックワゴンあたりでどうぞ。
スペシャルドリンクに入れ歯が入ってるのはやっぱり苦情が殺到するかな?(^^;

アトラクションだってにぎやか風に大変身!
ビッグサンダーマウンテンなんて、ほんの少し手を加えれば完璧に映画のアトラクションに早変わり。
シューティングギャラリーは、期間中ガンシューティングから缶シューティング(笑)に変更。
ロングホーン2頭とバッファロー1頭が壁飾りになってぶつくさ言っちゃうカントリーベアシアターも見逃せないし、
たまには牛やウサギが運転しちゃうウエスタンリバー鉄道だって楽しいぜ!Yee Hah!


…ってアレ?
何これ、白昼夢?
某お馬さん並に(^^;夢の世界に浸ってて、はた迷惑だったって?

こ、こんなのしょっちゅう!(泣笑)

2005/02/18(金) 「ホーム・オン・ザ・レンジ」発売日
あわわわわ、“救おう、にぎやか農場!”に本当にご賛同くださったサイト様があったとは…

まずはおなじみ、日本で初めてにぎやか仲間たちをお家に迎え入れたに違いないこちら様。

http://www2u.biglobe.ne.jp/~someima/

予約したヒーローの証をトップに使ってくださいました〜(嬉)
「ほうもんかうかうアーカイヴ」はもちろんファン必見ですネ♪

そして、ななんと「冷蔵庫に貼る、職場に貼る、車に貼る」の荒業3ステップに挑まれたこちら様。

http://orange.webdos.net/~wingapo/

言い出した私が言うのもなんだけど、まさか、本当にこんなことしちゃう人がいるとは…(絶句)
いやでも、こんなことができるのは広い世界でこのお方だけでしょう…。
(おい、自分も車に貼ったぞ!なんていう奇特な方、もしおられたらご一報を!笑)

農場のコブタたちも、思わず声を揃えて“AWESOME!”と絶賛!(間違っても“おお寒っ”ではありません^^;;)
いや本当に、貴重な光景を見せていただいて感動しました〜。

以上、毎度おなじみお世話になりまくりの2サイト様でしたm(_ _)m モ〜レツに感謝!

他にもご賛同くださった方、これからご賛同くださる方、もしいらっしゃいましたら感謝感激です(^^)


というわけでとうとう18日、「ホーム・オン・ザ・レンジ」の発売日。
予約したあなたはヒーロー!だけどこれから買うあなたもヒーロー!まずはレンタルするあなたもヒーロー!
みんなでにぎやか農場の救世主になろう(笑)

そうそう、せっかく買うからには、
わざとらしくお店に駆け込んで「ホーム・オン・ザ・レンジ、まだ残ってます?」と息せき切って尋ねてみるとか、
手にとったDVDを高く掲げて「これおもしろそうだよね!評判いいらしいよ!」とお連れの方に大声で言ってみるとか、
「他の国ではちゃんと劇場公開された、立派なディズニークラシックス作品なんだよ!」と演説してみるとか、
某ストアのキャストに「ホーム・オン・ザ・レンジのグッズはいつから発売なんですか?」としらじらしく聞いてみるとか(笑)
いろんなアピールも忘れずにね!

…なんかますます読んだ人の購買欲を失くしてる気もするが(^^;

最後の手段はとっておき、神頼みならぬヒヨコ頼み。
物言わぬピヨピヨたちにじーっと見つめられたら、ほ〜らあなたもきっと、応援したくなる…

(時間なかったのでヘタな絵だけど、本物のピヨピヨたちはもっともっとキュートなので、ぜひ映像でご確認を!)

2005/02/11(金) 観よう、「ホーム・オン・ザ・レンジ」
「ホーム・オン・ザ・レンジ」日本版DVD&ビデオ発売まであと一週間。
全国のモーモーマニアな皆様(なんだそりゃ)、ご予約はお済みですか?

元々興味のある人なら言われなくても観るだろうし、興味のない人はこんなとこ読まないだろうし…とは思うけど、
ここらでしつこくモ〜ひと押し(笑)させていただこうかと。

「ホーム・オン・ザ・レンジ」、ちょっぴりマニア?なこんなあなたにもオススメ。

・久々のヴィランズソングあり、と聞いて期待感を持ったあなた
 →(いい意味で)裏切られるかも?
・実は三つ子マニア(笑)なあなた
 →ヒューイ・デューイ・ルーイもびっくりの困った三つ子が…
・「モンスターズインク」のセリア、または「ホーンテッドマンション」のマダム・リオッタに惚れたあなた
 →ジェニファー・ティリー、今回もほんとにいい仕事してます!
・「ラマになった王様」のクロンクさんファンのあなた
 →パトリック・ワーバートン、ちょい役ながらいい味出しすぎ(^^)
・うさぎの足は幸運を呼ぶお守りだと信じているあなた
 →深くうなずかれるかと…(謎笑)

と、ますます普通の人が遠ざかっちゃうようなことばかり書いててもアレなので(時すでに遅し?)
まともにDVD特典の見所にも触れておこうかな。

北米版でもスペシャルエディションにならず、今後なる予定もない(汗)という事情からか、
2枚組じゃないDVDにしては、特典がかなり充実した内容になっております。
日本版も、ほぼ同じ内容が収録されるみたいでうれしい。

しっかり音声解説もついてるし、未公開シーンもあるし。
まあこのへんは王道的な特典だけれど、注目は、DVDのために製作された短編。
映画同様ウィル・フィン&ジョン・サンフォードが監督を務めたこの作品、
本編以上にばかばかしくも愛らしい、キュートな仕上がりです。オススメ。
あと、さらに上をいくばかばかしさの、一発ギャグコーナー(笑)みたいなのもけっこうツボだったり。
(しかし、このへんはすべて日本語吹替えになるんだよね〜きっと。大丈夫かな…?^^;)

そして何よりおいしいのは、メイキング編のオープニング!!これはもう必見かと。
メイキング自体も、短いながらなかなか見応えがあってよくまとまってるし。
西部の農場でキャンプファイアを囲みながら、クルーが作品の思い出を語り、アラン・メンケンがギターを…
こんな光景だけでじーんときてしまう。

そんなわけで、まだまだ寒い日が続くけど、お家で「ホーム・オン・ザ・レンジ」を観ながら
げらげら笑って、ぽかぽか温まってみませんか?

今回DVDやビデオを予約したあなたには、“自称”ヒーローなお馬の彼から
ヒーロー認定の印をなんともウザったい微笑みと共にプレゼント!
この際、胸に貼っていばっちゃいましょう。

え?
そんなもの要らない?これじゃまるで予約した人への嫌がらせ?

もしやここに書いたすべてが、応援どころか逆効果になってる??

ひ、ひ〜ん(^^;;;

2005/02/09(水) 「メリーポピンズ スペシャルエディション」特典編
DISC 2をひととおり観終わったので、雑感を。

◆音楽とすてきな思い出
ジュリー・アンドリュース、ディック・ヴァン・ダイク、そしてリチャード・シャーマンが
一同にピアノを囲んで語るという、なんともゴージャスな企画。
3人の現役の姿は、年月を感じさせながらも、まさか40年も経ったとは信じられない。
とりあえず、自分の40年後を想像して、こんなにはつらつとしていないことだけは確信が持てる(^^;

ディック・ヴァン・ダイクはかつて演じていたご老体(笑)には程遠く、いまだに好青年って感じだし、
(そういえば、バートって時々ジム・キャリーに見えると思っていたら、音声解説でディックご本人が
“ジム・キャリー風”なんて言ってたのがおかしかった。あなたの方が先ですってば!)
ジュリー・アンドリュースには、まさにディズニーの伝統、ディズニーの顔、といった品格がある。
彼女が「シュレック2」に出た時、“裏切られた”と嘆いたファンの気持ちもわかる気がするな…。

対談の最後には、ほんのさわり程度とはいえ、
リチャードのピアノにあわせて歌うジュリー、踊るディックという夢のような光景が。

◆音楽の旅
リチャード・シャーマンが「メリーポピンズ」の舞台セットを巡りながら映画の名曲、
そしてお蔵入りとなった曲の数々を紹介するという、これまたお宝な企画。
しかし…“チンパンズー”はやはりお蔵入りで妥当なんじゃ、と思ってしまったのは私だけ?(^^;

◆「スペシャルストーリー」
今回のDVDのために作られた短編。
日本語吹き替えしか選択できないのは日本版DVDの宿命か…。
ジュリー・アンドリュース出演のありがたみが半分になってしまった。
せっかくおなじみのデイヴィッド・オグデン・スティアーズとかも声の出演しているのにね。

さらに残念なのはアニメーションのスタイルがどうにもチープで「メリーポピンズ」に相応しくないこと。
最近のTVのカートゥーンみたい…と思ったら、案の定、日本で下請けしてるですか…。
バートの描いたチョーク画みたいなタッチだったらよかったのになぁ。

とはいえ、メリー・ポピンズまだまだ現役!と感じさせてくれるオチは、楽しい。心憎い企画。
アニメーション部分さえ良かったら、これ以上なく素敵なトリビュートになっていただろう。

◆「製作の舞台裏」
 メイキング・オブ「メリーポピンズ」
50分以上という長さを感じさせない、メイキング編。
何よりここでも、40年後のキャスト・クルーの姿がたくさん見られるのがうれしい。
多くの人がまだまだ元気なのに驚くが、一番若いはずのマイケル役のマシュー・ガーヴァーが
すでに他界してしまっているのが余計に切ない…。

現在のディズニーから、ドン・ハーンとアンドレアス・デジャが顔を出しているのは意外だった。
なぜにデジャ?と思ったのだが、「ロジャーラビット」でディズニーを代表するアニメーターとして活躍した彼が、
アニメーションと実写の融合の先駆者的な「メリーポピンズ」にコメントを寄せるのは考えてみれば自然なこと。
はにかみながらの発言がとっても謙虚で、やっぱいいヒトだな〜と思わずほのぼのした。

内容は音声解説と被る部分も多かったけど、原作者との交渉の難航や
「マイ・フェア・レディ」との宿命の対決など、わりとオープンに語られていて、興味深かった。
ファンにとっては毎度おなじみのエピソードなのかもしれないけど。

あと個人的に強烈だったのが、“ステップ・イン・タイム”のリハーサル風景…
ダンサーの人たち、海パン一丁で踊ってんの(爆)
ああここは、霧のロンドンじゃなくて太陽のカリフォルニアだったんだ、と再認識させられた。

全体的に、「メリー・ポピンズ」へのトリビュートよりウォルトおじさんへのオマージュという趣向が強いような印象も受けたが、
まあ、ウォルトの最高傑作と呼ばれる作品なので、当然のことなのかもしれない。
リチャード・シャーマンが最後に語った、“2ペンスを鳩に”のエピソード…あれには涙せずにいられないもん、ねぇ。

◆ワールドプレミア
最近発掘された貴重な映像とのこと。
昔の有名人なんて誰も知らない私にとってはほとんど有難みはないが、それでもこういうの好き。
当時の興奮が伝わってくるし、ディズニーのライブキャラが何気に古かったりしておもしろいんだよね(笑)
今ではなかなか珍しいとんすけやフラワーが登場してたり。

それにしても、当時の人たちがやたらに“古き良きハリウッドみたい”と回想に浸ってるのには笑ってしまう。
今の私たちからしたら、当時が充分“古き良き時代”に見えるのに。人間いつでも、昔はよかったと思うものなのかな。
そんな中、“まだまだこれから”とひとり先を見つめていたウォルトおじさん、さすがだ。


「メリーポピンズ」という名作は、これからの時代も繰り返し発売され、受け継がれていくんだろうけど、
時機的なことを考えても、内容的にも、今回のDVDより充実したバージョンが果たしてできるんだろうか。
限りなくプラクティカリーパーフェクトに近い、スペシャル・エディションだったと思う。

2005/02/05(土) 「メリーポピンズ スペシャルエディション」本編
2月5日は「ピーターパン」公開日、そして確かハラさんのお誕生日だったはず。おめでとうございます♪

さて。先月発売された、「メリーポピンズ スペシャルエディション」を観た。
小さい頃から親しんできた作品だけど、全編通しで観るの、何年ぶりだろう。
懐かしく、かつ新鮮で感慨深かったのだけれど…

とにかく今回驚いたのが、思っていたより長い映画だった、ということと、
こんなにハチャメチャ、というかムチャクチャ(笑)なストーリーだったんだ!?ということ。

無礼承知でアホアホ調に要約してみるとこんな感じ?

こちらバンクス家だけど、隣に変なのが住んでて年中大砲飛んでくるわ、
空から正体不明の女が降りてきて乳母になっちゃうわでそりゃもう大変。
でもってこの乳母が、指ぱっちんで物を動かしたり絵の中に入り込んじゃったり、
俗に言うスーパーパワー(笑)の持ち主でプラクティカリーパーフェクトときたもんだ。
パパはお堅い銀行員だけど、時代はやっぱフリーター、大道芸から煙突掃除まで何でもありでしょ。
ロンドンの空は煤だらけ、街はハトだらけ、煙突は怪しいお兄さんだらけ。
なんかもうわっけわかんない、とにかく踊っとけ Step in time!みたいな。
そうこうするうちに銀行は破綻の危機でパパはリストラ、お偉いさんはポックリ逝っちゃうし
相当やばくないこれ?そうだ、みんな凧とか揚げてるうちに風に乗ってずらかっちゃえ!!

す、すごい話。

(以上、全部において不適切な表現がありましたことを深くお詫び申し上げますm(_ _)m)

えーと、無駄な悪ふざけはこのへんにしといて(^^;

名曲の数々、怒涛のミュージカルシーンには、ただただ圧倒された。
特に、「2ペンスを鳩に」は何度聴いてもしみじみと名曲だなーと。

それから、目を見張る映像。
これが40年も前に製作されたことを思うと、もう、マジカル!としか形容できない。
アニメーションと実写の合成部分は「ロジャーラビット」にひけをとらないくらい自然だし、
何気なく見ていたフライングシーンは全部ワイヤーで宙吊りだったのかと思うと、
魔法の裏に隠れた製作陣の才能と努力に、感服…。

そういえば、小さい頃は、どこまでが実写でどこがアニメーションなんて、ちっとも考えたことがなかった。
自分も指ぱっちんがうまくできるようになればお片づけができると信じて疑わなかったくらいだし(笑)
メリーゴーランドのシーンとか、夢みたいで大好きだったなぁ。

少し大きくなってから数年前までは、実写部分はロンドンで撮られたとばっかり思っていたので
あれが全部室内のセットで、背景は絵だと知った時はびっくり仰天だった。

びっくりといえば、今回のエンドクレジットで初めてディック・ヴァン・ダイクが2役やってたのを知り…
のけぞっちゃったよもう。(吹き替えの山ちゃんは2役ではない…よね?)

物語の時代設定が1910年ってことも、今回まで知らなかった。
どうりで、ママが参政権運動やってるわけだ。あの母さんのすっとぼけキャラ、好き!

時代的な話を少しすると、世紀末からエドワード朝あたりのロンドンっていうのは、
産業化が進み世の中が激変する中で、労働者の貧困や環境悪化などいろんな社会問題が起きたり、
社会進出を求める女性たちとそれに対する抑圧の動きがあったり、
退廃的な思想が流行したり、いろいろと大変な時代だったはずなのだ。

にも関わらず、というか、それゆえなのか、この時代のイギリスに惹かれる人の多いのには驚かされる。
そして、この時代に書かれたり、この時代を舞台にした物語ってのもまた多いんだよね。

参考までに、ディズニーアニメーション関連に限っても、
イギリス人キプリングが「ジャングル・ブック」の原作を出版したのが1894年。
「オリビアちゃんの大冒険」は1897年のロンドンが舞台。
「ピーターパン」の戯曲の初演が1904年、小説版が出たのが1911年。
「トード氏」の元になった「たのしい川べ」は1908年の本。
「くまのプーさん」のクリストファー・ロビンは1920年生まれ。
イギリスからは外れるけど「アトランティス」の時代設定は1914年、といった感じ。

「メリー・ポピンズ」ですごいと思うのは、この時代のイギリスの負の要素が
ちゃんと出てくるにもかかわらず、それが心地よく描かれてちゃってるところ。
絶対健康に悪い煙突掃除という肉体労働がいかにも楽しげで、
悪名高き煤にまみれたロンドンの街が、こんなに美しく見えるなんて。
どんな時代のどんな場所だろうと、見方によってはいいところがある。
それを見出して楽しまなくちゃ、ていう、古き良きディズニーならではの楽観的な大らかさだろうね。

「楽しむ」という姿勢が、この作品のキーワードともいえて、
音声解説からは、キャストやクルーも本当にこの映画作りを楽しんでいたんだな、というのが伺える。

ジュリー・アンドリュースとディック・ヴァン・ダイクが当時を懐かしみ仲良く話す様子に心が温まり、
音楽を手がけたシャーマン兄弟の一言一言の含蓄の深さに感じ入り、
ジェーンを演じていたカレン・ドートリスの子役ならではの回想に思わず微笑んだ。
(驚いたり怖がったりは、演技じゃなくて素のリアクションだったとか…。
あと、彼女が撮影中に寝込んでしまった時、ウォルトおじさんが
大きなクマを抱えてお見舞いにきたというエピソードには思わずじーんときた。ええ話や〜)

なんか、聴いている方まで幸せな気分になれる音声解説だった。
この名作に携わった多くの人の今現在の声が聴けるということは、確かに幸せに違いない。

しかし何を隠そう、自分的に一番心に強く残ったのはポップアップトリビアで、
あたし今年でメリー・ポピンズ(と、彼女を演じた時のジュリー・アンドリュース)と同い年じゃん(汗)
という、どうでもいい衝撃だったんだけど…(^^;;;

DISC 2の特典映像については、まだ観ていないので後日。

2005/02/01(火) 救おう、「ホーム・オン・ザ・レンジ」
いよいよ今月18日、「ホーム・オン・ザ・レンジ」日本版DVD&ビデオ発売!

すでにブエナビスタの公式サイトには、予告編などが見られるページが登場。
http://club.buenavista.jp/disney/special/homeontherange/

ほほう、“Little Patch of Heaven”の日本名は“楽園農場”か。(え、“にぎやか農場”じゃないの?^^;)
予告編で見た限り、吹き替えのマギーはなかなか良さそうかも。馬のバックは微妙…。
あと、グレイスの歌声、ジェニファー・ティリーのをそのまま使ってくれるのかなぁ…?

まあ何にしても、事前に字幕か吹き替えかの選択を迫られる映画館と違って、
今回はいきなりDVDなので、迷う必要がなくて安心ですネ!(←ヤケ)

…しかしブエナさん、“ディズニーアニメーション長編クラシックス最新作がDVDとビデオだけで登場!”ていうのは
そんなに誇らしげに言うことではないんじゃないかい?(^^;;

あと、先着プレゼントの“ちっちゃパペットプレゼント”、マギーと“とんすけ”のペアって…。
翌月出る「バンビ」を買うとバンビとフラワーがもらえる、ということは、
とんすけも揃えたいバンビファンはイヤでも「ホーム・オン・ザ・レンジ」を買え!っていう意図か?
「バンビ」とは似ても似つかぬ作品なのに、あんまりな抱き合わせ方法かと(^^;

あ、ちなみに、ディズニーストアではすでに「バンビ」のプリセルが開始されてる…
てことは、「ホーム・オン・ザ・レンジ」に関してはプリセルなしですか…

って、本当にそれでいいの日本のディズニー関係の皆さん!?

そもそも、アメリカ本国以外では(今のところ)世界中で2カ国しかないディズニーパークのある国、
世界で激減するディズニーストアが今でも50店舗近くもある国、
道を歩けばディズニーキャラのマスコットをカバンや携帯につけた中高生がうじゃうじゃいる国で、
ディズニークラシックス最新作が映画館で上映されないなんて、やっぱりおかしくないですか?

しかも、手描きのクラシックス作品がもしかすると今後一切、少なくとも今後しばらくは作られないことを考えると、
長いディズニーの歴史の中でも節目にあたる重要な作品だというのに…

と、ここでひとりブーブー文句言ってても何もならないんだけどさ。

ディズニーアニメーションを愛する日本のファンが強く要望すれば、
今からでも上映を望むことはできると思うんだけど、どうかな?
どこかでアクション起こす方いないのかな〜。

って自ら行動を起こそうとしない時点でダメだよな自分…。
でも、こんな人里はなれたサイトでひとり叫んでも正直仕方ないんで(^^;;

それにしても、この作品がとても気に入っているという思いから、映画館でやるやらない別にして、
単純に「ホーム・オン・ザ・レンジ」を応援したい、オススメしたい、という気持ちはあったり。

上映スルーされたし、アニー賞もダメだったし、オスカー候補にもならなかったし、予告編もアレだし、ということで
「ホーム・オン・ザ・レンジ」はダメそうだから観なくていいや、と判断されてしまっては残念だと思うのだ。

確かに、ディズニークラシックス黄金期の頃の壮大なアニメーションとは正反対路線。
ばかばかしくって、あり得なくて、ちょっと野暮な感じで、でも、どこまでも安心して楽しめる、ハッピーになれる。
考えてみると、元来、ディズニーアニメーションってこういうものだったんじゃないかな?

それでいて、懐古趣味に走っているというわけではなくて、斬新さもちゃんとあって。
なんといっても、ウエスタンだから主役はカウボーイ…ではなく、カウの方!という設定に拍手!
それまでのウエスタンではせいぜい背景の一部くらいにすぎなかった牝牛さんたちが、
薄っぺらいヒーローなんぞ鼻息で吹き飛ばしてしまう勢いで大活躍。
しかもそんな彼女たちが守ろうとするのは、広大な西部の中で最も小さな、愛すべき農場。
現代のディズニーらしさ溢れる設定で、これだけでもファンにとってはたまらないと思う。

まあ、万人ウケするタイプの作品ではないことは事実なので、押しつけがましいことは言っちゃいけないと思うけど。
少なくとも、次のうちひとつでも当てはまるという方なら、観て損はないかと。

・とにかく、手描きのアニメーションが好き
・ディズニーの、小さいものたちへの愛に共感を覚える
・動物キャラに弱い
・ウエスタンの情景に血が騒ぐ
・お子さんと一緒に安心して観れる作品を探している
(注:アメリカでは牛のおっぱいネタでPG指定ついちゃってますが、日本ではまず問題にならない程度です)
・肩の力を抜いて、気楽に笑える映画が観たい
・おばさんパワー(笑)で元気になりたい!
・アラン・メンケン、万歳!
・カントリーが好き、k.d.ラングが好き
・スティーヴ・ブシェミ氏のファン
・【予告編を見て】リコって何者?と気になったあなた
・【予告編を見て】バックがウザすぎると思ったあなた(笑)

で、観てみようかなと思う方は、せっかくだから、DVDかビデオを予約しちゃいませんか?
お近くのショップの店頭でも、家電量販店でも、ディズニーモール(2/3まで予約可)でもAmazonでもどこでもいいから。
予約特典はないし、売り切れる心配もなさそう(^^;だし…と思われるのももっともだけど、
予約することで、この作品に注目している人が日本にこれだけいる、というアピールにはなるはず。

何を思ったか、突然意味のないアピールバナーまで作ってしまったので、
ご活用いただけるという奇特な方がいらっしゃったらご自由に加工してお使いくださいませ〜。
(サイトに貼る、冷蔵庫に貼る、職場に貼る、車に貼る…←そ、そんなことしないって^^;)

合言葉は「ブーブー、モーモー、コケコッコー!」
…じゃなかった(汗)

「救おう、にぎやか農場!!」


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