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2004/09/30(木) 「グーフィー・ムービー」
DVDレビュー月間(だったのか?)最後を飾るのは、新作ではないけど
待望の日本版DVDが発売された「グーフィー・ムービー」。

最初にこの作品を観たのは、確か4,5年前じゃなかったかと思う。
それまで、正直まったく認知していなかったのだが、
シドさんのサイトで“ProjectG”(「見直そう、グーフィームービー」企画ページ)を
拝見したのがきっかけで、レンタルしてきた記憶がある。
で、初見で「すげぇええ!おもしろい!」と思ったのだが、なぜかその時ビデオを買うには至らず、
今回、実に数年ぶりに観ることになった。

購入した日は夜中に観始めたにもかかわらず、観終わって、もう一度最初から観てしまった。
そのくらいおもしろかった。ほんとに。

いまどき作れないだろうな、というストレートでベタなカートゥーンだ。
90年代半ばの作品だが、内容は80年代の青春映画みたいな匂いがぷんぷんする。

(全然関係ないんだけど、これ観てるとなぜか「バック・トゥ・ザ・フューチャー」を思い出すんだよね。
主人公は、ロックが好きな冴えない普通の男の子。かわいいガールフレンドに、
頼りなくて情けない父親。やたら態度のでかい父親のボス。というあたりから連想されるのか?)

グーフィーとお年頃の息子マックスが反発しながらも絆を深めていく一種のバディムービーであり、
ふたりがポンコツ車で旅をするロードムービーでもあり、
行く先々でトラブルを起こすナンセンスなドタバタ系コメディでもあり。
マックスの憧れのロックスター(マイケル・ジャクソン似)のミュージッククリップのようなシーンもあり。
アメリカンサクセスストーリー、といっては大げさすぎだけど、どことなくそんな雰囲気もある。

マックスが好きな子にアプローチするために仕組んだイベントはどう考えてもおいおい、って感じだし、
キャンプ中に突然、○男に遭遇しちゃう展開とかも、思いっきりギャグマンガで楽しい。
なかでも某テーマパークを激ヤバにした“ポッサム・パーク”のシーンは笑える。
最初に観た後、しばらくTDLのカントリー・ベア・シアターがまともに見れなくて困った困った(^^;
(そうそう、今回エンドクレジットをじっくり見て初めて知ったんだけど、
ディズニーでいうミッキーにあたる“レスターくん”の声はなんとケビン・リマ監督があててたのね。
ますますおもしろいぞ〜。)

それから、今の時代にはもはやあり得ないベタなミュージカルシーンもいくつかあるのだが、
これがけっこうウキウキしちゃうんだわ。(ただし、吹き替え版は×)
序盤の「明日から夏休み」は、明日から夏休みっていうだけでここまで盛り上がれる中学生万歳!(笑)だし、
グーフィーとマックスの心の見事なすれ違いっぷりが楽しい「涙のドライブ」もニクイ。
後半の「やっぱり親子」はちょっとクサイ曲だけど、このふたりだから微笑ましいんだよねぇ。

今回のDVDには、この映画のもとになったTVシリーズ(同じリマ監督が手がけていたらしい)
「パパはグーフィー」の1エピソードが収録されていた。
ディズニーチャンネルなどでもやってるらしいけど、観る機会のない私としてはとてもうれしい特典だった。
こちらも、90年代にやってたとは思えないほど(いい意味で)古臭くて素朴なカートゥーン。
ピートに奥さんと娘がいたのにはびっくりしたな。

悪役でおなじみのピートが、この世界ではよくいるお隣さん役、という設定が好きだ。
息子にとっては恐いパパで、グーフィー親子にとってはやや?態度のでかい隣人で、
常に庭でのバーベキューを欠かさない(笑)いかにもアメリカンな親父なのだ。
(ピートの作るバーベキュー料理、いつかDF誌の「おいしいシネマ」に登場してほしい!)
息子のピージェイとマックスは幼なじみの親友で、親たちもお隣同士、長年お付き合いしている。
ほのぼのしてて、いいねぇいいねぇ。

マックスは、トゥーンタウンの住人では唯一、成長するキャラクターだ。
TVシリーズやオムニバスビデオ「ミッキーのクリスマスの贈りもの」は幼い頃のエピソードだが、
「グーフィー・ムービー」ではローティーンに、
その続編「史上最強のグーフィー・ムービー」(って邦題的にたぶん史上最強)では大学生になる。
(あの続編については…まあ、続編なんで、という感じだけど。それでも、並の続編ものよりはずっと好き。)
映画公開から続編リリースまでの5年間に、ちゃんと5歳年をとってるところがまたリアルだ。
自分よりちょっと下の世代(にしては時代が古臭い気がするが)という親近感もある。
成長するにつれて父グーフィーとの関係も変化し、あのマキシーがこんなにねぇ…と思わずしみじみ、
まるで「北の国から」な楽しみ方ができちゃうのだ。

いつも困った父ちゃんを慕っていたマキシー坊やも、「グーフィー・ムービー」では思春期になり、
親父の存在が恥ずかしくて仕方がないお年頃。一方のグーフィーは相変わらずで…。
その結果は当然、よくある父子の衝突、葛藤に。
かなりリアルなテーマなのだが、生々しすぎず、重すぎずに観られるのは、
やっぱり、偉大なるコメディアン、グーフィーの力なのだろう。

何をやっても派手に失敗して息子に世話をかけ、過保護で過干渉、おまけに古臭くて頑固で思い込んだら命がけ。
これ以上ないほどウザくて手に負えない親父なんだけど、憎めないのはグーフィーだから。
ひとり息子を溺愛するシングルファザーという設定がうますぎるよね。
グーフィーというキャラクターの魅力が最大に発揮されるシチュエーションなんじゃないかと思う。
自分の中で“グーフィーいいねぇ”度がヒートアップ中!

あ〜…今からもう一回観ちゃおうかな(笑)


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