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2004/09/25(土) 「ミッキー・ドナルド・グーフィーの三銃士」 (続き)
はい、ようやく、「三銃士」の感想。

これ、ミッキーやドナルドが動いてるのを見られるだけで満足!という方にはオススメ。
あと、お子様と一緒に観るのにもいいんじゃないかと。

ただ、個人的な感想をいうならば、ひとこと、


***以下、マイルドなネタバレとワイルドな暴言ありまくり***




なんじゃい!!!

て感じだ。
おいおいちょっとちょっと、つまんないんですけど。こんなくだらないものを世に出していいと思ってんのかい??
映像はぱっとしないし、プロットにはひねりも伏線もなく、見るべきものが何も…

だいたい、キャラクターがいけない。

ミッキーが、TVシリーズでも見たことのないほどインチキくさい顔になっている。
あの外見は、単純そうでいてデリケートなバランスで成り立っていたんだな、とこれを見て思った。
丸顔に丸耳にすれば下手でもミッキー、という考えは甘いのだ。
ついでに、声もミッキーらしくないと感じたのだが、エンドクレジット見ると、
ちゃんとおなじみウェイン・オルワインが演ってるのね。のどの調子でも悪くしたんでしょうか…?

ミニーはびっくりするほどかわいくない。いくらまつげをバチバチやってみせても、ダメ。
他のキャラもなんだけど、まぶたがプラスチックみたいに光ってるのが気持ち悪いし。

◆処方箋その1◆
アンドレアス・デジャ
・・・現代トップアニメーターにして、ミッキーを描く権威といえばこのお方。教えを乞うべし。

ドナルドは、臆病者という設定がキャラを活かしていない。
常にフラストレーションを募らせていて、それが一定のレベルに達すると
グワワワァー!と爆発するのがドナルドの魅力のはず。そういう瞬間が見えなかった。
それから、ミッキーが小さい小さい言われるけど、ドナの方が小さいのは気のせい?(笑)

デイジーにいたっては、とりあえずいます、というそれだけの存在。

唯一の救いは、グーフィーだ。
さすが、だてに長編のキャリア(グーフィームービー2作品)は積んでない。
違和感ありありの面々の中に、いつものグーフィーが出てくるとそれだけでほっとした。


違和感は、作品の構成にもつきまとう。

コミックブック調のオープニングは、なかなかよかった。
これから始まるお話は、壮大なファンタジーなんかではなくて、
チープでお手軽なキッズムービーですよ、ということをうまく体現している。
だから本編もこのタッチで統一すればよかったのに。
平坦な淡い背景は、絵本風にしたかったのかもしれないが、手抜きみたいに見えてしまう。

話自体も結局、ファンタジーなのかギャグなのか、はたまた道徳教育番組なのか、狙いがさっぱりわからん。

クラシックのメロディにくだらない歌詞をのせてオペラ調にするという趣向は
かなり悪趣味だが、どうせならこの悪趣味路線を極めてほしかった。

くどいとかさむいとかも、限度を超えてしまうと、ある意味立派な感動になる。
ミッキーとミニーのバカップルっぷりをもっと強調するなりなんなりして、
あいた口がふさがらないくらいくだらない作品に徹すればおもしろかったのに。

◆処方箋その2◆
マーク・ディンダル
・・・「ラマ」でおなじみディンダル監督のワーナー配給作品「キャッツ・ドント・ダンス」は、
くどい悪趣味路線を、確信犯的に、爽快に極めたお手本映画。
特に、あるミュージカル?ナンバーは…観た人にしかわからないけど、思い出しただけで夢に出そうな(^^;
ここまでやるのは神業級だが、これに近いインパクトだったら手放しで褒めちぎっちゃうよ。


要するに今回の作品は、製作費も時間も人材も削られた中で苦し紛れに作った印象。
無理に長編にしないで、小さくまとめちゃえればよかったのに。
どうしようもない長編より、おもしろい中編や短編を観れる方がよっぽどうれしい。

これでミッキーへのトリビュートと言われると、寂しいものがあるね。

それにしても…

***以下、かなりネタバレ***



後半のオペラのシーンはさぁ、思いっきり「オリビアちゃんの大冒険」じゃないか?
マントに王冠のピートがラティガンに見えてしかたないんですけど。
捕まった本物の王女、偽者に演説させて権力を握るピート。
ピンチを抜け出し、犬の先導で悪巧みを阻止するために駆け込む主役3人…。

あ〜もしかしてこれ、「三銃士」が採用されたせいで仕事のなくなったバジルたちへのお詫びのつもり?
そうか、実はミッキーじゃなくてグレートマウスへのトリビュートだったのか!

(なんて強引な…^^;)


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