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2004/05/26(水)
政治的って?
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日本の男の子の受賞が話題になって思ったほど注目を浴びなかった気がするけど、やっぱり話題にはなってるね。 カンヌでパルムドールを受賞した、マイケル・ムーアの「華氏911」配給をめぐるごたごた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040525-00000094-reu-ent
やー、これでアイズナーはまたひとつバッシングされる理由を増やしちゃったわけだ。
この騒動自体、ムーア・ミラマックス側が話題作りに仕掛けたのだという説もあるそうだけど。 あれほど話題になった「ボーリング・フォー・コロンバイン」を結局まだ観ていない私としては ムーアの作品については何も言えないのだが(オスカー受賞時の彼のスピーチはおもしろかったけど)、 それにしてもムーアとディズニーが手を結ぶっていうのは想像つかないわ。 大手企業としてのディズニーは、どちらかというとムーアに叩かれる側だよね。
そもそも、何が問題かといえばディズニーが傘下にミラマックスを置いていること自体のような…。 まあそれもアイズナーの自業自得といえばそれまでか。
ともかく、個人的におもしろいなと思ったのは、 「華氏911」を“政治的すぎ”という理由で退けたアイズナーが気に入っているディズニーの「ブラザーベア」も、 見方によってはブッシュ政権のやっていることに対する静かだけれど痛烈な批判と読めることなんだけど。 そういう観点で突っ込む人がいればいいのに、と思う。
もちろん、映画作品などを政治と結びつけて考えるのは嫌、という意見もあるよね。 私も、作品を政治的に都合よく利用するような動きは嫌い。 だけど、ある意味では、すべての芸術作品は政治的であるといえると思う。 ムーア作品のようにプロパガンダとして、ということではなく、もっと広い意味で。 その時々の社会情勢とまるっきり無関係な芸術なんてないと思うし、芸術が社会に影響を与えないなんてこともない。
だからこそ、おもしろいと思うんだけど。 どんなもんだろ??
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