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2004/12/29(水)
「ムーラン」スペシャルエディション(つづき)
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間にヘンなもの(^^;を観てしまったが、再び、「ムーラン」スペシャルエディションDVDに戻る。
Disc2を挿入してまず気がついたのは、くだらないゲームが入ってない!ということ。 今どき子供騙しにすらならないようなゲームを作る無意味さにようやく気づいたのか? いい傾向だ。
<音楽の世界> というか、不可思議な世界?
なんでまたジャッキー・チェンが出てくるわけ!? と思ったら、今度は広東語バージョンですか…。 ミュージック・クリップをわざわざ2つのディスクに分けて収録する必要性が、わからん。
しかも、なぜにエスパニョールバージョンまで…。 それもオリジナルバージョンのミュージッククリップ思いきりパクってるし(笑)
確かに見てておもしろいことはおもしろいんだけど、意図が不明。
<製作の舞台裏> なかなか充実した内容の、まっとうな映像特典。
だけど、なんかブツ切りな印象がしてしまうのは気のせいだろうか。 北米版を買ってないのでなんとも言えないんだけど、もしかして日本版って何かはしょったりしてない? それとも、元からこんな断片的な内容なの…?
まあ、興味のあるトピックだけ見るんだったら、こういう方がとっつきやすくていいかもだけど。 全体でひとつのドキュメンタリーとして見れるメイキング編を期待していたので、ちょっと残念だった。
個人的に一番興味があったのは、やっぱりストーリー作りの過程。
原典「木蘭辞」の美しい英訳が収録されていたのはうれしかった。 ただ、あの日本語字幕は難しすぎじゃない? 「安くんぞ〜」なんて言われても漢文の授業が睡眠時間だった人間にはさっぱり…(^^;
初期の設定では、ムーランは親の決めた婚約を嫌って現実逃避したがっている娘だったとか。 「そんな利己的な主人公はイヤだ」という理由で却下されたそうだが、 えーとそんなこと言ったらジャ○ミン姫なんかの立場は…(笑)
そういえばDisc 1の未公開映像の方に、この設定でのシーンらしきものがあったけど、 生々しすぎてディズニーには描いてほしくないものだった。 (ミンナ主演の「ジョイ・ラック・クラブ」をちょっと思い出したけど。) 豚と引換えに嫁に行かされて逃げ出したくならない女の子はいないってば! しかも婚約者は最高にしょぼい初期のシャン(^^; でも「ムーラン2」にはこのへんがヒントになったと思われますな。
それから、期待していたストーリーボード紹介、少なすぎるって〜(泣) もっとクリス&ディーンの絵が見たかった…。いまさらだけど、アート本買おかな…。 (そうだ、クリス・サンダースの描いたムーラン&ファズーが見たい方は、 当サイトで紹介してる“Disney's Animation Magic”という本にも少し載ってます)
最後に、変り種的な映像特典だったのが、「世界各国のムーラン」。 「世界のどの言語でも、英語と同じ感動が伝わる」という言葉にはやや疑問も感じるが (だって、「裏をかく戦術、ちえ〜〜!」だよ?^^;)マルチランゲージリールはおもしろかった。
全体として、充実した特典で楽しめたけれど、 「アラジン」スペシャルエディションなどと比べてしまうと物足りなさは拭えない。 やっぱり、フロリダスタジオが閉鎖され、クルーが散り散りになってしまった今となっては、 特典映像を作るのも難しかったのかもしれない。 だから、無駄に多いミュージッククリップや「世界各国」企画で、 苦し紛れにディスク2枚分の内容に引き伸ばしたような印象も。
ま、贅沢を言えばきりがないからね。 すでにDVD化され廉価版の出回った作品が、新たにスペシャルエディションになったというのはファンとしてはうれしいこと。 何度も観直したいDVDのひとつになったことは間違いない。
来年こそは、「ポカホンタス」や「リロ&スティッチ」のスペシャルエディションを期待したいなぁ…
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