ホームページ最新月全表示|携帯へURLを送る(i-modevodafoneEZweb

2004年11月
前の月 次の月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30        
最新の絵日記ダイジェスト
2005/05/12 終了のお知らせ
2005/05/07 Happiest Homecoming On Earth!
2005/05/01 ミニアンケート
2005/04/29 「ジャングル・ジョージ」
2005/04/24 WDCCをめぐる悩み

直接移動: 20055 4 3 2 1 月  200412 11 10 9 8 7 6 5 月 

2004/11/07(日) 「ホーム・オン・ザ・レンジ」
Amazon.comから“Home on the Range”北米版DVDが届いたので、ついに観てしまった。

***以下、大したネタバレはないけど、何も知りたくない方、先入観を持ちたくない方は読まないでね***



アメリカでは、批評家ウケが悪く、ディズニーファンの間でも好き嫌いが分かれた作品。

それで同情して、とか、マイナー作品好きだから褒めよう、なんていう気は全くなかったが、
観終わった感想は…これ、かなり好き!だった。

実は今、北米版DVDは実家に帰った時じゃないと観れないという事情があるため、
今回は時間がなくて本編を一度さらっと観ただけで、映像特典なども未見なんだけど、
早くまた観たくてたまらない。

確かに、ストーリーはびっくりするほど単純で、都合がよく、奥の深さやひねりはない。
シーン展開がぎくしゃくしているところもあるし、音楽がしっくりこないところもある。
全体的にめまぐるしいし、はずしているギャグも多い。

でも、おもしろかった。
カラフルでコミカルでレトロな昔ながらのカートゥーン。洗練されていないところがいい。
決して「リロ&スティッチ」ではないし「ラマになった王様」でもない。
(とはいえ、監督のひとりジョン・サンフォードはリロのストーリー作りに初期段階から関わった人なので、
風変わりなユーモアはリロと共通する部分もあるけど。)
強いていうなら、「グーフィームービー」のドタバタした部分だけで構成された作品、という感じかなぁ。

この作品に限っては、ストーリーにテーマだとか道徳みたいなものが無理に盛り込まれていないところがよかった。
単純に楽しんで、ああおもしろかった、で、おしまい。
観終わった時の“ほんのり幸せ”感は、なんとなく、パークのアトラクションから出てきた時の感覚に似てる。
たまにはこんな長編があってもいいんじゃない?
個人的には大いに歓迎だ(^^)

まず、主人公が3頭の牝牛、ていうところからツボ。
元々「カウガール・ブルース」とか「バッド・ガールズ」みたいな(どちらもかなり古いけど)
ガールズが活躍するウエスタンものがわりと好きなんだけど、
この作品ではただのガールズじゃなくて、牛なんだもんねぇ。まいった。
「眠れる森の美女」の3人の妖精が牛になって荒っぽくなったらこんな感じかな?
それぞれ、よくありそうでいて個性の光る牛さんたちだが、お気に入りは、妖精でいうとフォーナ的存在のグレイス。
マーク・ヘン(監修アニメーター)もジェニファー・ティリー(声)も最高!!

馬のバックも、ディズニーではありそうで今までなかったキャラだね。
最初は、こいつウザイ…と思ってたんだけど、気がつくと、あれ?けっこう好きかも、みたいな。

それから、農場のヒヨコと子豚たち。かわいすぎて、勘弁してほしいっす。
ああ、ヒヨコのぬいぐるみが欲しくなってきた…ピヨピヨ4羽並べてみたい…ヤバイ。

悪役のアラメダ・スリムは、それ反則!と叫びたくなるようなキャラだったし、
(あ、手下の甥っ子3兄弟はちょっとイヤかも…^^;)
農場主のパールおばちゃんはとってもいい感じだし、その他にも…
なんだかとにかく多すぎだろ、というくらいたくさんキャラが出てくるんだけど、みんなイイ!

それに加えて、アラン・メンケン作曲の歌の数々が、ほんとに楽しくってウキウキ。
エンドクレジットで流れるやけにポップスなやつだけは、ウーン…?て感じだったけど。
k.d.ラングの歌う“Little Patch of Heaven”は何度も繰り返し聴きたくなる名曲。

あっ、そうそう、サウンドトラックCDを買おうと思っている人は注意した方がいいかも!
作品を観る前に聴いてしまうと、ネタバレになっちゃうというか、
とあるシーンのおもしろさが半減しちゃうような気が。
(もう買って聴いちゃった方がいたら、余計なことを言ってスミマセヌ…)

…それにしてもこれ、本当に日本での劇場公開はないままなの?
(日本版DVDは2005年のリリース予定に入っているらしい。)

全米であんまり興行成績が振るわなかったのは事実にしても、
フィーチャーアニメーションによる(いまのところ)最後の手描きアニメーションにも関わらず
映画館でやらないという冷遇っぷりはそりゃないんじゃないかと。
というか、ディズニーパークやディズニーストアのある国で、
ディズニーの基本である長編アニメーションを上映しないっていうこと自体があり得ないような…。

確かに、映画に感動の涙とか迫力映像とかを求める人だったら、
これはわざわざ映画館で観るもんじゃないな、と思うかもしれないけど。
こういう古き良きカートゥーンこそ、映画館で観たい人だっていると思うんだよね。
私としては大きなスクリーンで、げらげら笑いながら観てみたいです。ぜひとも。

できることなら、西部劇の酒場みたいなステージにスクリーンを設えて、
ビールジョッキ片手にビーフジャーキーでもつまみながら…いや、牛はまずいので、
ソーセージかバッファローチキンでも…って豚も鶏もまずいか(^^;
それじゃバック(馬)やジャック(兎)と一緒にニンジンでもかじりながら(笑)、
ワイルドに鑑賞してみたい。

TDLのダイヤモンドホースシューあたりで実現しないかなぁ。(…絶対ないな。)


 Copyright ©2003 FC2 Inc. All Rights Reserved.