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2004/10/31(日)
「アラジン スペシャルエディション」映像特典編
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間があいたけど、「アラジン」DVD映像特典編。
とにかく、多すぎ! ひととおり全部観るだけで何日かかったことか…ということで、感想も覚えてるところだけざーっと。
<Disc 1>
◆製作の舞台裏
監督たちによる音声解説と、アニメーターたちの音声解説。 わざわざ2種類も解説が入っているDVDは初めてだった。 観る側としては倍の時間がかかってしまうし、話が重複する部分もあったが、 ひとりひとりの声がじっくり聞けるのはうれしい。 個人的には、これが楽しみで買ったようなものなので。
すでにディズニーを離れた人が多いせいか、 通常の音声解説よりも、皆フランクな感じでかなり言いたい放題。
特に、当時のアニメーション部門トップ、 ジェフリー・カッツェンバーグの話題になるとロン&ジョンが言う言う(笑) 製作当時の、“プリンス・ジェフリー”(!)の監督たちへの仕打ちは ある意味、伝説になってるほどだからね。 そのへんを前提にして聞くと、非常に興味深い(笑)
そういえば、話がややそれるが、「ヘラクレス」の悪役ハデスのモデルはジェフリー、 という噂をどこかで読んだことがあった。 そうであってもおかしくないな、というか、その発想がうますぎて笑ってしまった。 確かに、あのドライでビジネスライクな感じは共通してる。
アニメーターたちの解説も、和気あいあいで楽しそう。 しかし、アンドレアス・デジャは本当におとなしげな人だね。
トリビアについては、もう少しあってもいいんじゃ?という感じだけど、 これくらいがうるさすぎなくていいのかな。
◆未発表曲・未公開シーン
アラジンが母と二人暮しという設定がなくなったため 本編からカットされてしまった名曲“Proud of Your Boy”。 このシチュエーションって思いっきり、「トレジャー・プラネット」のジムとサラが引き継いでない? そう思うと、改めてトレプラってロン&ジョンの夢の結晶だったんだなぁ…としみじみ。
<Disc 2>
◆ゲーム&ツアー
ディスクを挿入して最初にこっちを観てしまい、2枚目ってもしや不要…?という不安に陥った(^^; メニューの上の方に置く内容じゃないでしょ。 でも、某州知事に立候補するジーニーだけは笑えた。
◆メイキング・オブ「アラジン」
明らかにこちらが2枚目のメイン。 通して観ると約2時間!という恐ろしく濃いメイキング編。 よくある、以前TVで放映したものの焼き直しではなく、 今回のDVDの特典のために新たに作ったという力の入れ方がすごい。 いや、これはもう特典じゃなく、ひとつの作品と呼んだ方がいいのかも。
カルアーツの学生を招いたトークショーの部分は、 一般人としては見せてもらえるだけでも得した気分だし、 製作当時の貴重な映像も豊富で、驚きや発見がたくさんあった。
…しかし発見の大部分が非常にくだらないぞ自分(^^;
・声の人、似てないぞ! ディズニーキャラって、外見にどこかしらボイスキャストの面影を残す場合が多いけど、 「アラジン」に限ってはほとんど当てはまらない。 これも、“物事は見た目通りではない”という作品のテーマと結びついてたりして…? どうでもいいけど、イアーゴ役のギルバートってこんなにヤバイ人だったのか(汗)
・エリック・ゴールドバーグさん、いったいどこでインタビュー受けたんでしょうか。 背後に見える日本人形が怖すぎ…(^^;
・マーク・ヘンの妹さん(ジャスミンの顔のモデル)、きれい! ついでにマークご本人は、森○レオみたい!(笑)
・アラジンのモデルが、マイケル・J・フォックス→トム・クルーズになった陰には ジェフリー・カッツェンバーグがいたのね… 個人的には、初期の設定の少年ぽい小柄なアラジンの方がよかったな。 立派な体格のええ若いもんが万引きして暮らしてる、という点に納得いかないのが、 私がアラジンを好きになれない理由のひとつなので。 (就職口がないとか、そういう事情が作品で何も説明されないもんだから。)
なんか他にもへぇ〜なことがいっぱいあった気がするが、膨大すぎて忘れた(おい)
◆アラン・メンケンと素晴らしき音楽
短い内容ではあるが、こちらもひとつの作品と呼びたいような特集。 アラン・メンケンという天才について本気で長いドキュメンタリーにしたら、 ものすごく見応えのあるものができるに違いない。
メンケンの音楽を聴くと、いつもまったく別の新しい世界(まさにA Whole New World)に 誘われたような気分になるのだが、まさにそれがご本人の意図していることだと ご本人の言葉で語られたのには、心を動かされた。
それから、アシュマンの思い出…。 この時期の作品の話になると必ず出てくるけど、毎回泣けてしまう。
そして最後に流れる楽しげなナンバーは、なんと「ホーム・オン・ザ・レンジ」からじゃないですか! 日本での劇場公開予定なしというのが信じきれず、今まで北米版DVDを買うのを躊躇していたのだが、 この曲を聴いたらいてもたってもいられず、発注してしまった。楽しみー。
すべての特典を観終わった時には、思わずつーっと涙がこぼれてしまった。 …あ、別に、長すぎて目が痛くなったわけじゃなくてね(^^;
こんなにいいスペシャルエディションを出してもらえる作品って、幸せだなと思う。
大ヒット作だからこそ、ここまで力を入れてもらえるわけだけど、 製作時の逸話は、特にこの作品だから多いというわけではない。 すべてのディズニー長編アニメーションは、たとえあまり知名度が高くなくても、 興行的に失敗した作品であっても、同じくらいの長い年月がかけられ、 同じくらいたくさんの製作裏のストーリーを持っているはずだ。
そのひとつひとつが、いつか陽の目を見られるといいな。
とりあえずは、次の「ムーラン」スペシャルエディションも期待してます(^^)
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