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2009/06/05(金)
明恵(みょうえ)
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京都の世界文化遺産の一つに栂野尾「高山寺」があります。
伴侶と交際中に京都で一番よく行ったお寺。
新緑の頃、清滝川の清流を眼下に見ながら、杉林の中にお堂が点在しており、森林浴しながら静かに二人きりで語り合った場所☆
鎌倉仏教興隆時に、ただ一人、釈迦信仰に邁進し、山野に隠遁修
行する。
華厳宗の僧侶「明恵上人」は34歳の時、後鳥羽院よりこの地を
賜り、それより衆上の為に広く釈迦信仰を生きるようになった地
が高山寺。
今、繰り返し読んでいる本「明恵 夢に生きる」河合隼雄著。
平家の武士であった父母を8歳の時に亡くしてから、高尾の神護
寺に入り、13歳の時に「今は13になりぬれば、年すでに老いた
り、死なむずる事もちかずきぬ」と、墓場で虎狼に喰われて死の
うと一夜を過ごすが狼に喰われることなく残念に思いつつ帰って
くる。
19歳より夢記を書き始め60歳で入定するまで書かれた夢記が
大分残っており、その夢と明恵の生き方が深層心理学の夢分析の
観点からも非常に意味、意義があると河合隼雄氏が一書に著され
たのがこの書。
日本書紀、古事記の時代から、日本人は夢と深い関わりを持って
生きてきたそうです。
つづく
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