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2009/06/17(水)
粋(いき)と粋(すい)
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江戸時代、吉原の芸者(花魁)が隅田川の船の上で野暮な侍に口説かれた時、逃げ場のない船から、高価な衣装のままざんぶと川に飛び込んだ。
いきな芸者とやんやの喝采。
一方、京都の舞妓さんの「へえ、おおきに〜」という言葉。
イエスでもノーでも「おおきに〜」。
嫌な客でも傷つけない心配りが「すい」であり、それを察することも「すい」である。
大阪の「また、おいでやす〜」も同じく、相手を傷つけない「すい」の美がある。
いきは「心意気、決断力、戦い」で、すいは「心配り、包容力、調和」です。
関東の言葉は硬く事務的で、関西弁は柔らかいと言われますが、「粋」という一字にも地域性が出るのかも。
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