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2009/05/07(木)
たましい
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東野圭吾さんの新作を少し立ち読みして、読んでみたくなる内容に買うのを我慢して、河合隼雄著「とりかえばや男と女」をGW中も読み返していました。
278ページの小冊子なのですが、理解をするには何度読み返したことでしょう。
5〜6回は再読しました。
それも、傍点を引きながら、頭を整理しながら、何気ない文章の中に深い意味があり・・。
内容は、平安時代末期に書かれた王朝文学。
生まれた姉・弟が生まれつき姉が男の性質に育ち、弟は女の性質
に育ち、そのまま性を逆転したまま宮中に仕え、姉は結婚(男とし
て)までするのですが、もちろん子供が授かるはずは無く、紆余曲
折を経て姉と弟が本来の性に戻り、そのまま立場が入れ替わり幸
せになっていく物語を深層心理学者の視点から読み解いていかれ
るのですが、その読み解きが西洋文学と対比されたり、デカルト
の二分法的思考(自然科学)と対比されたり、人間の根本から掘り
起こし、男と女の永遠のテーマにまで及ばれ、浅学の自分には驚
きの発見が多々あり、とても一度や二度読んだくらいでは十分理
解できず、でも理解したくて何度も読み返し、やっと頭に整理で
きてきたかな・・と。
以前にも断片的に書きましたが、もう一度その本の内容をかいつ
まんで書いてみます。
男と女とは・・
自分に説明するように(^^
花の寺19番「長岳寺」ツツジの参道
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