想いのままに
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2009/05/13(水) 男らしさ 女らしさ
男は余程のことが無い限り泣くものではないとか、男らしく毅然としろとか、男は堂々と振る舞い、無口で居ろとか、男らしさの表現に今まで違和感を感じることなく受け止めてきましたが、それが戦前からの日本の教育の名残だと分かってきました。

女らしさも同じこと。
ヨーロッパのレディーファーストの精神も、その根っこには「男性に比べ、女性は劣ったもの」というところからきているとか。

日本でも、女らしさを規定し、求めた女らしさは、男性中心社会が上手く運ぶように意図したもの。

人間が自分について、世界について考える時に、男ー女という軸がその考えを構成するひとつの支柱として用いられることは、多くの文化や社会において共通に認められる現象。

しかも、この男ー女という軸に、優ー劣、善ー悪などの軸が重ねられて考えられることもありました。

たとえば仏教においては最初、男は成仏することは出来ても女は出来ないと考えられていました。

あるいは、キリスト教のカソリックにおいて、法王は男でなくてはならない。

このような男ー女の軸に他の軸を重ね合わせる発想に対して、現代は最も強い反発が生じてきて、少しずつ男ー女の固定観念が取り払われてきています。

平安時代のような男ー女の差を社会的に明確に規定した時代に「とりかえばや」のような男女の性の逆転をした物語が作られ、その中で苦悩を通して一個の人間として性差を自己の内面から自覚し成長していく物語が作られたことに、現代の男女社会に示唆を与えるものであると、河合隼雄氏が深層心理学的立場から示唆に富んだ見方、考え方を著されたもの。

「とりかえばや」の平安時代の男は、よく泣いたそうです。


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