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2009/05/11(月)
深層心理学とは
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深層心理学の本質は、それが「私」の心理学だということです。
私が私の心について、それが層構造をなすものとして探求していく。 その「私」の体験を出来るだけ他にも通用する言葉で記述していくのが深層心理学です。
フロイトにしろユングにしろ、彼らの理論の根本は、彼らの自己分析でありました。
その体験を出来る限り普遍性を持った形で他に伝えようとして、それなりの理論体系が出来たのです。
従って、それは自然科学の理論のように、他に「適用」できるものでなく、私が「私」の心理学を構築する際に、私がそれを自ら用いて意味をもつ限りにおいて有用なのです。
心理療法においてもそれは同じで、それぞれの悩みに対して方程式のような決まった答えの出し方はなく、心理療法家と悩みを持つ人が悩みを共に共有し「ただ共に傍に居る」ことから、ある時に(共時性)悩みの答えが自然に出てきて合点することがあるということ。
人間を「心」と「体」に分けた二分法から抜け落ちた「魂」というその人の全体性を復元し、本来の自分を回復する中で悩みが氷解するというもの。
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