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2009/03/11(水)
日本の粋
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昨日書いた桂離宮の話しの続きを。
桂離宮は八条宮家初代の智仁(としひと)親王(1579年 - 1629年)によって基礎が築かれ、子息の代に増築完成されました。
秀吉の代に時期天皇と目されていましたが、徳川家康によってその道を絶たれた智仁親王は政治は武士に任せ貴族として風雅に生きようと桂離宮の建設に情熱を注ぎます。
そのシンプルでいて自然を絶妙に取り入れた建物と庭は最高傑作と言われ現代においてもモダニズムの極地を感じると言われています。
海外の世界的建築家からも「泣きたくなるほど美しい」と言われています。
天井に無節の松の一枚板が使われたり、なげしに北山杉の天然絞りの杉が使われていたり、庭の置石にも日本各地の名石がつかわれていたり、随所に見る人が見たら貴重な材質のものが使われており、そのさりげない使われ方に日本の粋が詰まっているのです。
見るからに豪華な装飾を施したこれでもかという美ではなく、めったに出ない自然の贈り物といった材質の建築材をさりげなく使っているところに「その凄さ」があるのです。
自然を存分に感じられる建物や庭の配置にも「その凄さ」があります。
日本の風雅がここに極まれり☆
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