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2009/02/05(木)
幻夜
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東野圭吾著「白夜行」の二部作とも言われている「幻夜」750ページを読んで、重過ぎる物語と読後またまた疲労感が・・・
阪神大震災から物語りは始まり、女主人公の自分の目的を達成する為には手段を選ばない狡猾でありながらも、自分の手は汚さず、女の武器を餌に男を手玉に取る冷徹さに最後はちょっと・・と感じました。
読後、白夜行との関連がすぐには解りませんでしたが、どこに繋がりがあるか、二つの物語を反芻してみると、あ〜そうか!と気づきました。 どちらの物語も男と女の逆転の発想を基にした構成で、冷徹でしたたかな女性と、その女性に対し影に徹しながら協力してしまう男の浅はかさと純粋さを描いているようです。
大作だから重いのでしょうが、人間の心の影を描く重たい東野作品はちょっと休憩して、10回以上は読み返している司馬遼太郎著「空海の風景」上下二巻をまた読み返し、1200年前の今に通じる物語の世界に浸りましょう。
平城京から長岡京遷都〜平安京遷都へと移る理由がよ〜く解ります。
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