|
2009/02/10(火)
シャボン玉
|
|
|
1908年、野口雨情は妻のひろとの間に、長女「みどり」をもうけたが、産まれて7日目に死んでしまう。
当時は、乳幼児が死ぬのはさほど珍しいことではなく、2,3割の子供が学齢前に死亡していたそうで、そのため、夫婦は子供を何人も産み、一所懸命育てましたが、長女の死を後々まで悔やんでいたという。
ある日、村の少女たちがシャボン玉を飛ばして遊んでいるのを見た雨情が、娘が生きていれば今頃はこの子たちと一緒に遊んでいただろうと思いながら書いた詩が、この「シャボン玉」だといわれています。
歌詞
シャボン玉飛んだ
屋根まで飛んだ
屋根まで飛んで
こはれて消えた
シャボン玉消えた
飛ばずに消えた
産まれてすぐに
こはれて消えた
風、風、吹くな
シャボン玉飛ばそ
あどけない歌詞の中に哀愁と儚い悲しみが混じっているように感じます。 雨情の詩には、このほか「赤い靴」「十五夜お月さん」「七つの子」「青い眼の人形」など優れた童謡を数多く残しています。
|
|
|
|