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2008/12/28(日)
聖女の救済・東野圭吾
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「容疑者]の献身」以来の東野圭吾著「聖女の救済」を題名にひかれ読んでみて・・
聖女の意味を考えながら読んでいく内に、夫に一年の猶予を与えながら殺害の装置を殺す一年前に用意する女の凄みを感じさせ、男の身勝手で短絡的な人生の価値観と女が本来的に持つ愛情の深さとしたたかさの食い違い。
完全犯罪に成り得る犯した罪を許すのでなく、解き明かし、刑に服させることによって救済させる結末。
東野圭吾さんの著書は友人に数冊頂いてから読み始め、推理小説の面白さを知り、自分もいつかは書きたいと、そういう視点で著書を読んでいると、400ページの作品のほとんどが最後の結末を完成させるためのもの。 読者を飽きさせず、上手いものです。
同時出版の「ガリレオの苦悩」はシリーズの主役といえる大学の研究者、湯川が起きたはんざいに対して科学的裏づけを試みるといった科学好きな読者にはより楽しめる短編集。
寝正月には持って来い(^^
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