想いのままに
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2006/02/07(火) 哀しみ・憤り
敗戦時、中国の街中に捨てられていた日本人孤児を人間愛から育てられた育ての中国人親達が今、年老い、日本に帰ってしまった子供達を愛しむ姿をドキュメント番組で観て、何ともいえない哀しみを覚える。
自分が日本人と知ったなら、日本に帰ってくるのは当然の情し、日本で何とか成ると思うのも当たり前だと思う。
でも、現実は帰国後の日本政府の世話取りが全然配慮足りない為にほとんどの帰国子女は日本語も話せず、仕事にも就けず、生活保護に頼るしかない状態。当然育ての中国人親を日本に呼び寄せる事も出来ず地団太を踏む日々。
日本の国策により中国に行った日本の民間人。日本軍に見捨てられ、我が子を置き去りにせざるをえなかった親達の哀しみ。
鬼子(日本人の子)を育てるのかと非難されながらも人間愛から立派に育て上げた良心の中国人親達が報われない老後を暮らしている現実に、日本国の冷たさ、配慮の無さに暗澹とした気持ちに成る。
育ての中国人親達が暮らすアパートも日本の個人による寄付によって立てられたものということ。その方が亡くなられてからは援助も途絶え管理費の値上げで支払いも困難になり、病気に成っても高額の診療費に十分な医療も受けられない現実。
僕も学生時代から「アフリカの飢えた子供にミルクを」の募金活動を始め、アジアの貧困の為に売られる少女達を救うNGO活動や親に成ってからは5人の子供を授かり無事育ってくれる願いを込めて
ユニセフ募金に毎月子供の人数分だけ寄付して来ましたが、個人の力は微力なもの。
日本国がもっと責任感を持ってお世話に成った中国人親達に恩を返す意味でも、人道的な温かみを感じる世話取りをしなければ、日本人として、これほど恥ずべきことはないと思ってしまい、何より哀しい。
アメリカの言う事ばかり聞いて何百億のお金や軍隊出したり、世間受けするパフォーマンス政治して悦に入ってる今の日本の政治家には全員辞めて貰いたいほどの憤りを感じるドキュメントでした。何とかしてあげたい!


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