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2006/09/28(木)
「東京ディズニーシーの世界」に思うこと 後編
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写真展感想その2(笑) 家帰ってきてから冷静に考えてみたらいろいろ思うところあってね…。 今日はネガティブな感想なんで嫌な人はスルーして下さい。
確かにどの写真も綺麗だったし写真として面白いものばかりだったけど… んんん…何て言ったらいいんだ…ホント良い写真ばっかりでそれを見れたのは嬉しいんだけど… 思っていたものと違ったと言うか…凄く楽しみにしていたはずなのに写真の感想がこれだけって…。 でもいい写真多かったのは確かだし…あれ〜???と、なんかずっとモヤモヤしてたわけです。 が家に帰ってネットで写真好きなディズニーマニアな人のサイトを見ていたらそのモヤモヤの理由がわかりました。
…愛だ!!愛!!!愛がなかったんだ!!! あの写真展の作品にはディズニーへの愛が…!!! だからあれだけたくさんの写真があっても凄く惹かれるものが一枚もなかったんだ…。 (ま、全部が全部とは言いませんが…)
つまりどういうことかというと写真を撮った人は確かにプロではあるけどディズニー好きではない。 いや多少は好きだったり興味あったりはするだろうけどディズニーを深く深く愛しているって人はいなかったと思う。 たとえそれがOLCおかかえカメラマンでも…。
ディズニー好きだったらそのディズニーが好きな気持ちが作品に反映されるのでは? パークにいて「楽しい〜!」とか「感動した〜!」とか「切ない…」とか その時その時の感情が少なからず写真に反映されるはず。 「楽しいー!最高!!」って時に撮った写真はそのテンションまで写り込むし、 「切ない…悲しい…」って時に撮ればしっとり静かな写真になる。 楽しいからパークに来ている、好きだからパークにいる、その気持ちは写真にも写ります。 今思えば写真展の写真は良くも悪くも淡々としてた印象。 ホントにこの人たちパーク楽しんでる??仕事で撮ってるだけ?とか余計なこと考えちゃったり(笑)
ミッキー好きな人はミッキーの一番可愛い表情や仕草、カッコイイところを熟知していて、 その最高の瞬間を逃さず写真に収める…だからステキなミッキー写真が撮れる。 パーク好きだったらパークにいてハッとする瞬間を知っているからその瞬間を撮れる。 だから見る人にもハッとする気持ちが伝わる。 ディズニー好きな人のパーク写真見ているとたまに「この写真の中に飛び込みたい!」って思うことがあるんですよ。 ディズニー好きな人が知っている本当に「楽しい!」って思った瞬間を写した写真、 「私もこんな楽しい瞬間を味わいたい!」って思いますよ。
あとディズニー好きとそうでない人の違い(というかマニアかどうかの違い(笑) パークのバックストーリーを理解しているか。 知っていればそれを考慮して写真を撮るのでは…? パークには、地面に付いた小さな焼け焦げた跡、壁のしみ、さり気なく植わっている植物、そんなものにまでストーリーがある。 看板、街灯、通り、建物、レストラン、アトラクション… パークにある全てのものは意味をもっていてそれぞれにストーリーがある。 シーは5年前に出来たけど、何千年も何万年も昔からそこにあってそこで暮らしてきた人たちが築き上げてきた 歴史のようなものが存在する。 その一つ一つの意味を知っているのといないとでは見えてくる景色も全く違うものになってくるのは当然のこと。 例えばタワーオブテラー。 あの建物は知らない人から見れば綺麗で豪華なホテルに見えるかもしれない…。 けど実際は呪いの偶像によって主が失踪してしまったいわくつきの廃屋の建物。 バックストーリーを知ってる知ってないでこんなにも意味が違ってきちゃうんです! もちろん見えてくるものも違っちゃうでしょ… ストーリー知らなきゃ豪華さを強調して撮るし知ってれば不気味さを重視して撮るって感じに。 パーク写真撮る上でバックストーリー知ってる知らないは自由と言えば自由なんだけどさ… でもやっぱり知った上で撮ってほしいわけよ…少なくともこんな写真展まで開くぐらいなら。 残念ながら写真展ではバックストーリー完全無視な作品が結構ありまして…。 ぶっちゃけ「なにもシーでわざわざ撮らなくても…」って思ったり(^^;) 多少なりともバックストーリーを…とまでは言わないけどせめてそのエリアの雰囲気を重視して撮ってほしかったなぁ。 でなきゃシーじゃなくてもUSJでもハウステンボスでも景色が良さそうなとこならどこでもいいじゃん!ってなるし…。 昨日書いた赤と白のカップルの写真、あれだって別にシーじゃなきゃ撮れない写真ではないわけで。 シーにいたらたまたま面白い光景に遭遇したってだけでバックストーリーがどうのとかディズニーフィロソフィーが何とか… なんてことは全く関係ない写真だったしね…。
こんな瞬間がディズニーだね!って光景は探せばいくらでもあるはず。 だってディズニーのテーマパークなんだから。 でもそれは「ディズニー」って物を知っている人でなきゃなかなか見つけられないのかもしれない。 だからもっとディズニーを好きになってもらいたい…というか本当にディズニーが好きな人に撮ってもらいたかった。 …これが私の正直な感想かな。 結局この写真展は「プロが撮ったディズニーシーの写真」であってそれ以上でもそれ以下でもなかった。
まぁ、とはいえ自分以外の視点で見たパークってのを見れたのは面白かったし興味深かったです。 それに写真とは何か?アートって何か?そんなことを改めて考えることが出来たし本当に行って良かった! これをきっかけに私が撮る写真、何か変わったりしてね(笑)
もしこの6人のフォトグラファーと小林伸一郎にメッセージを送ることができるなら…(いや出来たとしても送らないけど(笑)
これからもパーク写真を撮り続けるのならもっとディズニーを愛して! そうすればファインダー越しに見える世界が変わってくるから…
と偉そうなこと言ってみたいな〜♪と思ったある秋の一日でした(笑)
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