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2004/08/02(月)
孤独かそれに等しいもの 読了
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はじめに思ったよりはよかったかな。すごく不満はいっぱいあるけど何にもない本ではないと思う。でもダヴィンチの絶対はずさないプラチナ本、思いっきりはずしました!私としてはすごく物足りない感じ。
一話目の「八月の傾斜」はマジで受け付けないタイプの話だった。「孤独か、それに等しいもの」(萩尾望都の「半神」思い出したのは私だけじゃないと思う)と「ソウルケージ」はまぁまぁ。「シンパシー」は完成度は高いような気がするけどあまりにも救いがない。
どの話も絶望のどん底を彷徨っている人間がそこから這い出せるかなぁ〜っていう希望をチョコっと提示しておわりという文学の典型的な形です。でも絶望のどん底が描き足りないと思う。暗いだけで本当にその絶望の深さや、どこから来る絶望なのか、とか心の動きがぜんぜん描かれていないように思うんだけど…。最後に来る救いもなんだかさわやかさがないよ〜
って思うのは私だけかなぁ。けっこう絶賛してる人もいるけど私がちゃんと読めてないのかな?淡々としてるって言うよりは薄っぺらいと思うんだけど…
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