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2004/03/06(土)
完璧な偽物と完璧な料理−ソウル記２
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4日夜、味付け骨付きカルビと生ロース、サニーレタスとえごまの葉にテンジャンと生にんにくを加えて巻いていただく。アンジュは、人参とコーンのマヨネーズ和えやレタス辛味噌和えなど。ジンロといっしょに食べる。コンソルチブという明洞の店でガイドブックでもよく宣伝している店だったが、味はふつう。ぼくにとってはたいしたことはなかった。だから人にはお薦めできない。向かいのノビチブという店と経営者が同じで、ここも宣伝しているところだが、推して知るべしだろう。降りしきり積もる雪の中を歩いてホテルに戻った。久しぶりの雪で痛く感動した。
深夜、ホテルの一階のワインバーで一番安い、イタリアワインを飲む。つまみはミックスナッツ。最近韓国ではワインがはやっているとのことで、ここはきっと最先端のところなのだろう。グラスでも飲めるそうだが、ウエイターはぼくらにはボトルのメニュしか持ってこなかった。
5日朝、3時まで起きてたのと疲れで、遅くおきてしまったので、朝食はなし。東和免税店に行ってから、地下道を歩いて、民芸品などを買いながら、明洞に。
昼、古宮にて、全州ビビンバを食べる。アンジュは、トンナムという野菜、キムチ、りんごとなしの生クリーム・マヨネーズ和えなど。マッコリとＯＢビールといただく。
南大門市場に行く。「完璧な偽物ありますよ」という呼び込みの声を後ろに聞きながら、歩く。あまり見るものがない。値段も高い。のりだけ買った。
タクシーで、ソウルで一番でかい教保ビルの本屋へ。柳ビョンドク先生の『韓国新興宗教』を7000ウオンで購入。宗教コーナーの充実ぶり、とくに風水や占い、キリスト教コーナーの充実ぶりに驚く。
鐘路通りを歩いてインサドンへ。
夜、山村にて。禅宗の僧侶が食べていた精進料理を出す店。ここは最高。教えたくない。メニューは決まっている。２９０００ウオンで次のものが出る。これは痩道の極みの食なので、きちんと書いておきたい。韓国では野菜をたっぷりとるのであまり太らない。ここはもちろん肉はなしで、菜食なので、もっとよい。
１ えごまのおかゆ
２ 豆腐
３ きのこととうがらしとその他の野菜を餃子のかわで包んだもの
４ 七種類の青菜（胡麻和え、唐辛子和えなど）
５ キムチ
６ レタスの唐辛子和え
７ 人参、にらなどをつかったチヂミみたいなやつ3種類
８ 同じような揚げ物3種類
９ まつたけと山芋とれんこん
１０ 小じゃがいものしょうゆ煮
１１ ごぼう
１２ なんかの野菜の和え物
１３ 米、豆、ひえのご飯
１４ きのこ、赤唐辛子、豆腐などの鍋
１５ 5種類ブレンドのハーブ茶
１６ 米と豆で作った揚げ菓子
これにマッコリ大ボール大の瓶（たぶん自家製）、８０００ウオン。
完璧でした。
8時からアカスリ、マッサージ、エステに行く。これはＪＴＢのオプショナルツアーを利用。イテウオンの外国人専用の風呂に行く。「ソウルマッド」。ここは行ってはいけないとぼくは思った。高い、汚い、サービス悪いの最低のところで、絶対に次はいかない。特に男性用はサウナも貧弱、風呂も最低、マッサージの時間も短く下手。アカスリ、オイルマッサージ、パックマッサージで40分もやってくれない。ガイドが韓国ではマッサージのときチップを渡すのが常識だといっていたけど、ぼくはこれまで一度も渡しことはないし要求されたこともない。これで送迎がついてトータルで１１５０００ウオン。送迎なんてタクシーで往復４０００〜５０００ウオンだから、ロッテホテルなどの高級ホテルの中にあるところに行ったほうが実質的に安い。ちなみに釜山ロッテホテルはアカスリ、オイルマッサージ（50分くらい）、人参ジュースがついて、７８０００ウオンです。ほんとひどかった。店員の態度も悪い。しきりと６００００とか８００００ウオンのオプションのマッサージ（足とか経絡とか）を薦める。そんな話きいていなかったので、うんざりしたし、腹が立った。ぼったくりの店のように感じた。こんなところで、きゅうりパックをされた自分がなさけない。だから体重計に乗る気もおこらなかった（これは、たくさん食べたことの言い訳ではありません）。汗蒸幕に期待していったのに、ただの薬草がぶらさがっているサウナだったことにも不愉快を覚えた。気持ちよくないとやっぱダイエットにはなりません。部屋に11時頃戻って、ビール飲んですぐ寝ました。
6日朝、まちにまったヘジャンクック。清進屋の牛の血と内臓のスープとご飯とカクトウギ。最高でした。
景福宮を見て、またイテウオンへ。
昼、初日食べ損なった、生カルビと豚のサムギョプサルを食べに、イテウオンのドンベリへ。ここもガイドブックに載ってるけど、ここはすごくいい。明洞より安いし。値段は明洞の高いところの半額。アンジュはわさび大根の千枚漬け、キムチ、野菜のマヨネーズ和えなど。ジンロといただく。生唐辛子もバンバン。とくにえごまの葉を大量に食べる。
明洞のカトリック聖堂へ。ちょうど結婚式をやっていてよかった。なかなか見れないものね。
3時前にホテルに戻り、バスで空港へ。と思いきや、最低のめちゃくちゃ高いみやげ物やへ連れて行かれた。値段は日本なみかよれよりも高いものもあった。基本的にキムチを売りたいらしいのだが、まず試食をさせられて、売り込まれる。まずい。えごまの缶詰がひとつ６００円とか、キムチが一キロ１８００円とか。値札はすべて日本語。韓国ビギナーを狙った最低の商売だ。ほとんどの人は何も買わずにバスに戻った。ＪＴＢさん、こんなことやってたら、イメージ悪くなるんじゃないですか、という感じ。
フリープランの団体旅行はビギナーからリピーターまでいろいろいるから、考えたほうがいいよね。
（続く）
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