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2003/12/03(水)
韓国痩道の旅第二弾−食材の数とバランスー
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実に久しぶりだった。通ったり、かすったりしたのは3、4回目だが、ソウルの街中をうろついたのは十年ぶりだ。 あいかわらず至る所で工事しているのを見て、十年前に引き戻された。
今回は講演で行ったけど、私的な楽しみはやはり食事だ。この日記をちゃんと始めてから最初に韓国入りしたのは10月だったけど、そのときもそうだったが、韓国料理の品目をすべて記憶してここに書くことはできない、ということがしみじみわかった。
これはおそらくこの日記のスタイルをかえろという神の声かもしれない。
たしかに、何を食べたかをきちんと書き込むのは、結果として食べることに敏感にならざるをえないので、ダイエットにつながる。でも、兄弟からは「満腹日記」といわれ、ほかの方からは「グルメ日記」と言われているので、この汚名をはらすためにも、何か新しい文体が要請されているのだ。
韓国では同僚の韓国人研究者が食べるその食べ方をつぶさに観察した。
そこで再確認したのは、彼ら、彼女らは、よく食べるということだ。4000万総健啖家とは言わないが、とくかくよく食べる。
そして、やはり、次に大切なのは、いろんな食材を食べるということ。
これはダイエットの基本だね。
思い付くまま、食材を挙げて見よう。
昆布、チシャ、もやし、白菜、大根、ニンジン、ほうれん草、かに、生エイ、きゅうり、かき、たら、さんま、いわし、のり、ニンニク、青とうがらし、赤とうがらし、青菜、あさり、いか、たこ、かぶ、たまねぎ、にら、コチュジャン、酢、砂糖、米、水菜、松の実・・・・・・・・・(さんまの干したのに、コチュジャンと青とうがらし、ニラなど加えて、のりで巻いて食べたのはすごくうまかった)
これでもう30品目以上。あとは思い出せない。
それもこれは金曜日の夜の食材だ。
土曜日の昼は、テンジャンチゲとズンドウブを少しいただいた。これはとてもポピュラーな食事だ。
ここには、
白菜、大根のほしたの、ニンジン、きゅうり、赤とうがらし、青とうがらし、米、もやし、コチュジャン、テンジャン(味噌)、豆腐、あさり、ほやみたいな棘皮動物、にら、サニーレタス、黒豆、砂糖、塩・・・・・・
と、思い出しただけでも20品目近くある。
土曜日の夜は、韓国宗教史学会学術大会に合流して、日式の店に行った。
韓国まできて日式かと最初おもったけど、きちんと韓式のものもたくさんでて、満足した。
最初にあげた食材以外に、テンジャン、なめこ、鯛、スズキ、わさびなどが加わって、食材はより豊かだった。
日曜日の昼は、冷麺を食べたかったんだけど、いったところになくて、結局ビビンバをいただく。
そして、最後の晩は、まだ焼き肉を食べてなかったので、明洞の焼き肉屋で、水原式生骨付きカルビをいただいた。 ここで発見だったのは、酢漬けの薄切りかぶのうえに、コチュジャン、青とうがらし、ゆで舞茸、焼きたまねぎと肉をのせて巻いて(ポッサム)いただくという食べ方。最初はどうかなと思ったけど、すごくいける。
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一日30品目以上を一食で達成している。もちろん、もてなしの韓式食事なので、ふだんの食事とは違うが、ふだんも野菜に関しては、小皿にのったいろんなものを食べるわけだから、かなりの品目と言える。
韓国痩道の旅第一弾でも書いたけど、肉を食っても、ちゃんと野菜などほかの食材を摂っておけば、あまり脂肪がたまることはない。
今回知り合ったある韓国人の方に、
「韓国はあまり太っている人は多くないですね。」ときくと、
「そんなことはありません。」と言われたけど、
それは特に男性の体ががっしりしているだけのことじゃないかなと反論した。
でも、ここに統計があるわけじゃないから、ただの個人的な感想なので、いまはなんとも言えない。
ただ、ぼくの実感、印象としてはそうだということだ。
とにかく、食材の数とバランスに驚き、これは痩道にぴったりだと膝を打ったぼくでした。
まあ、週末体重計にのってみないとほんとは何にも言えないんだけどね。
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