痩道/ダイエット日記
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2003/11/06(木) 淋しさが脂肪に変わるときー食と性の相似性についてー
 昼食:とんかつ定食510円
 夕食:ほうれんそうのおひたし、なめこおろし、牛もつ煮込み、天丼一口、ガーリックトースト、リオハのmarque de riscal、日高こんぶおにぎり、ツナとたまごサンドイッチ
 朝食:並

 家族がいながら、朝、知らない親爺やにいちゃんたちといっしょにカウンターを囲むのは、連れ合いに付き添われず、医者だけに看取られながら死んでゆくようなものだ。

 以前にふれた伊丹十三の『お葬式』でばあちゃんが最後にあいさつをするときに語る、「二人でそのことを経験したかった」という言葉を聞くと、いつもこのことを考える。

 食事はひとりで食べるものではなく、みんなで食べるものだということをしみじみ思う。

 食と性の相似性を再確認する。

 ひとりで食べると味気ないのと同じで、きっとひとりで食べると、その淋しさが脂肪に変わるんじゃないかな。

 だから、ひとりで淋しく食べると太る。

 みんなで楽しく食べると太らない。

 いや、ほんとにそうか?

 みんなで食べてもたくさん食べれば太るけど、淋しさが脂肪に変わるというのはなんと悲しいことか。

 テクノロジーに快適さや快楽を売り渡しているぼくたちは、それだから太るのだ。

 自慰のように食べる。自慰のようにしゃべる。

 淋しさが脂肪に変わる前に、何をしたらいいのか。

 おそらく、ここに、食事制限や規則正しい生活や適度な運動というダイエットの基本を超える、<痩道>の理があるにちがいない。

2003/11/05(水) 人との出会い
 天気は悪いが、体調はいい。

 二人の会社経験者の先生をお迎えして、模擬面接の実習をやった後、教員食堂で、先生のうちの一人の新聞記者の方と会食。
 海鮮どんぶり、赤のグラスワインをいただく。

 院ゼミでしゃべりまくって、その後、天理教の取材に行く。

 その後、イタリアの留学生の奨学金財団の方と三田で会い、懇談。ベネチア大学の教授であるその方はとてもシンパチコで、初対面なのにずいぶんと話がはずんだ。

 キャンパスをご案内してから(狭いからあっという間)、日本の大衆居酒屋に行こうとさそわれた。お会いする前は、けっこうお年で、かつ大学教授だから(ぼくもそうだけど)うち解けられるかなと不安だったけど、じっさいお会いしてみてそうじゃなかったので(むこうもそう思っていたらしい)、三田の居酒屋(ちょっと静かめの)に行った。

 刺身盛り合わせ(まぐろ、車えび、はまち、たこ、いか、ぶり)、大根サラダ、おぼろ豆腐、きむちを、酔鯨、天狗舞、生ビール、芋焼酎といただく。

 フランス語、日本語、英語、イタリア語がとびかって大いに盛り上がる。聞くと日本酒が一番すきで、かつて日本に留学していたとき、史料編纂所にいて、白滝なんかでよく焼き鳥をほおばっていたらしい。

 イタリア人はほんとに気さくだ。だから、ぼくも思わずダイエットを忘れてしまう。

 ぼくがダイエットしていることを知ると、今日はなしねと言ってくれて、ぼくとしてはうれしいような、辛いような。

 でも、彼女たちが頼んだ、海老フライだけは食べれなかった。

 とにかく80の壁をどうやってやぶるか、今がこれ最大の課題。

 痩道の原則のひとつである、人との出会いを大切にする、ことからすると、昨日は実に充実した、パルフェな一日だった。

 それと体重を減らすというもうひとつの現実との間で、引き裂かれる。

 ビタミンをとれない体の人が、美しい花や景色の色からビタミンをとるのと同じように、ぼくも魂のビタミンが、食事のカロリーを取り去ってくれたらいいのになあ。

 これはもう神秘的としかいいようがないけど、人智学的に痩道をシフトアップすることを今後考えて、80の壁を破ることにしよう。

2003/11/04(火) ちょっと便秘考
 83.95。

 これが昨日の夜の体重。
 最高記録(というか最低記録というか)が、82。3だから、1.65戻っている。

 昨日は結局障子はりはやらなくて、昼にじつに久しぶりにスパゲティを作った。

 ポモドーリ・セッキとニンニクと唐辛子のスパゲティに家で育てているバジルをのせて。
 ようはペペロンチーノに干しトマトとバジルのスパゲティ。
 ちょっとポモドーリのオリーブオイルを入れ過ぎたので、少し脂っこいがうまい。
 家族にも好評。

 痩道を歩み始めてから、何回かをのぞいて、イタリア料理は家でつくっていない。
 その分、すごくうれしかった。

 痩道がコミュニケーションの道だとすると、スローフードのイタリア料理は、この道にフィットする。

 うまくて二杯食べてしまった。それとあとは野菜スープ。

 このあと、すぐにす^ぱ^銭湯にいって、いつものサウナ、水風呂を繰り返す。二時間はいった。

 そのあと、子供に自転車を買ってやって、いつもの寿司やへ行く。今日はあんまり食欲なくて、4皿しか食べれなかった(ほっ!)。

 でも生ニ杯、冷酒二合、家に帰って、ベルギーのシメの白を一本とラングドックの赤を一杯。

 もう、ひさしぶりにべろべろになって寝てしまった。

 数日前から痛かった下腹部はサウナで全快。
 やっぱ、汚いものがたまってたんだね。
 でも、結論としては、断食と野菜不足にともなう便秘とその他汚濁の蓄積によるエネルギー循環障害だった、と思う。

 運動不足もある。

 9時半就寝。6時起床。

 パンに有機のミックスジャムを塗って、野菜スープといただく。すぐにお通じ。便秘は明らかに解消された。

 だれだよー、「盲腸」だと言ってた奴は?

 すいません、おおげさな性格なもんで。

 ちょっと便秘について触れたけど、本格的考察は次回以降にします。

 すいません。

2003/11/03(月) ベルクール
 断食をしてから右下腹部があつくて、そこがなんとなくジクジクしてる。ちょうど盲腸のところかな。

 こんなことは小学校以来なので、ちょっとびびっている。おなかを「の」の字にマッサージして、少しよくなった感じがするけど、依然としてなんか詰まっている感じがする。

 ただの便秘だったらいいんだけど・・・・・・。少し不安。

 原因についてはよくわからないけど、これが断食のせいでなければ、と思う(二食連続でフォアグラ食べたことが追い打ちをかけたのかな。)

 痩道と便秘についてはそのうち考えてみたい。

          *   *   *

 昨日は、義妹とフランス人の友達と三人で、京都のベルクールというフランス料理屋に行きました。

 ここはちょうど一年前に一度来たきりだったけど、そのときの料理に痛く感動したので、また来たいな、と思っていたので、すごくうれしい。

 友達と百万遍で待ち合わせだったが、あのへんは久しぶりだったので、京阪の終点じゃなくて、地下鉄の今出川で降りてしまった。百万遍まで歩いてすぐと思っていたら、そうじゃなくて、おかげで約30分ほど痩道にとっていい運動ができた。

 これまでも何度も書いてきたけど、痩道の基本は、歩くこと、そして走ること。これをおいて他にはないと、ぼくは実感している。いくら食べようが飲もうが、いくらサウナに行こうが断食をしようが、きっちりからだを動かして、体脂肪を落として、基礎代謝をあげさえすればいいのだ。

 もちろん、どんな体型がいいのかは人によるけど。

 義妹から、ヨガをすすめられたり、その他痩道について話しながら、今出川通りを歩く。

 百万遍で友達を待って北に向かって数分歩いたところに、ベルクールはある。

 小さくてとても品のよい店構え。リヨンで修業されたとてもサンパなシェフ。この店は有名なのかどうかぼくは知らないけど、人には教えたくない店です。

 お昼は3000円のランチ。

 おとといの夜からアンチ・痩道にはまってるなあ。

    ¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥

 アペリチフ:パスティス51二杯(友人も。これ二杯で102って言うんだって。)
 
 アントレ:ほたてとラングスティンのテリーヌかリヨン風サラダも迷ったけど、夏フランス行った時エスカルゴ食べれなかったので、エスカルゴにした。

 今日はアンドウイエットがなくて残念。でもほっとする。
 赤を飲みながら、

 プラ:鴨やステーキやスズキやいろいろあったけど、結局みんな同じで子羊腿肉(gigot d'agneau)にする。

 チーズ:ブレビから、ブルーまで四種類いただく(赤を残しておかなかったので四分の一だけ追加)

 デセール:チョコレートは痩道にもとるので、タルト・オー・ポワールにする。(これはちょっと甘かったので、次回はもう少し砂糖を少なめにしてくださいね)

 最後にエスプレッソをいただいて終わり。

 たいへんおいしゅうございました。
ここはあまりにおいしいので(そうそう、パンもほんとうまい)、ダイエットにはむいていないけど、たまにこういう舞台で食事すると、自分が生きてて祝福されているのかな、もうちょっと生きてていいのかなと思えるし、日常にもどったら、文字通り身をひきしめていかなきゃと思えるから、店の名前、ベルクールが示しているように、まったく痩道に反しないんじゃないかと、ぼくは思う。

 まあ、これって、ただの言い訳と言われてしまえばおしまいだが、ほんとにそう思うんだよね。

 ********************

 友達のうちでマリアージュの紅茶(バーボン)を飲んで、ギターとハープでセッションして、大丸で子供のはしと、栄養たっぷりの手羽先を買って帰宅。

 里いもとにんじんと白菜の味噌鍋とごはん、韓国のり、四万十川納豆、梅干しと手羽先を夕食にいただく。

 ベルクールでも話題になった指輪物語を家族は見始めたが、ぼくは、なんとなく下腹部が調子悪くて先に9時半すぎにベッドへ。ピーターバラカンのラジオを聞きながら就寝。

 途中、夢と現実が交錯するすごく恐い夢を見て12時ちょっと前に起きるも、なんとか寝て、7時半起床。

 腹は昨日よりまし。

 まずシークワーサー炭酸を飲み、スープ、ご飯、韓国のり、四万十川納豆、ひじきふりかけ、梅干し、生卵をいただく。

 これから障子の張り替え。

 さあ、これからも痩道のベルクールを歩いていこう。

(まゆ、早く写真送ってね) 

2003/11/02(日) フォアグラ・タルティーヌ
品川発17時21分のぞみ135号7号車9番C席にすわる。

 ぼくのためにつくってくれたとしか思えない、10月1日開駅の新幹線品川駅の改札付近や中やホームにはほとんど店がない。外にカフェ、中にお弁当屋とキオスクだけ。ホームにはなにもない。

 品川駅は在来線の付近にはたくさん店がある。

 でも、もう改札入ちゃったので、仕方がない。ちょっとうろうろした後で、ホームのベンチで電車を待つ。

 乗って、la verite, si je mensを見たらもう京都だった。

その後、関西のワンカップの雄である、松竹梅とたこちくわを 二本かって、近鉄に乗り込む。

 ここまではよかった。

 痩道としては完璧だった。

 でも、昨日は、この前パリで買った、サンテミリオンを持っていたので、同じ時に買ったフォアグラとどうしても食べないわけには行かなかった。
 それにそういう約束だったし。世界の珍味なんて、痩道においては最も疎遠なものであることはいうまでもない。

 でも、気分は、だんだん、ワインのサロンに来ている気持ちになってきた。

 パンを焼いて、小さく切って、そこにフォアグラを塗る。まずワインをいただいてから、このタルティーヌを口一杯にほおばる。そしてまたワインを。これを繰り返して、パンを二枚ほど食べた。

 今日はなぜかほかに鯛やらアジフライやらごちそうだったのだが、結局それには手をつけることができなかった。

 ちょうど、9時30分から二時間、教育番組の世界的賞である日本賞の三十年というETVを教育テレビでやっていて、上田信行さんが出演するというので、それを見ながら、いただく。

 上田さん、さすがだよな。いつもとまったくかわらないのりで、がんがんしゃべってる。

 特に発展途上国の生のきつさに沈黙しながら、最後までみる。

12時就寝。7時起床。

 朝は、鯛のお吸い物と、結局また、昨晩と同じ、フォアグラのタルティーヌをちょっといただき、あとはわかめ、大根のサラダ、ヨーグルト。

 痩道の敵ともいうべきフォアグラ。

 でも、たまにはいいかあ、とはもちろん思わない。

 でも、おみやげで買ってきたんだから、仕方がないよね。

 いまから、京都最高のフレンチに行きます。

 ああ、また珍味か。

 兄弟、これじゃ、ほんとグルメ日記だよね。

 でも、人間、食べること、コミュニケートすること、これしかないからね。

 では、また明日報告します。

2003/11/01(土) これが私の生きる道ー電車に乗る人生ー
 朝、8時11分新宿発、ホリデー快速河口湖行きになぜか乗っている。これから立川に打ち合わせにいくところ。車内は、家族連れやカップルが、やはり河口湖に行くんだろう、やたらと多い。ちょっといたたまれなくなったけど、そんな感傷に浸っているわけにはいかない。
 昨日は、兄弟たちとこれからのことを話し合った。9時頃打ち合わせを終えた後、前日店じまいで入れなかったえび伴に行く。テーブルが満員で、久しぶりに座敷に入る。
 
昼は、

豚汁、ご飯、もやしのおひたし、キュウリのキューちゃん

と野菜が多く、かなりへるしだったのに続いて、

 がんも、糸こんにゃく、いぶりがっこ、すじ煮込み、もつ煮込み、キャンティ・クラシコ、ボルドー95、ボーヌ

をいただく。

その後、弓山兄弟宅に行き、

 ポテトサラダ・プチトマト添え、かき酢、煮物、北海道の日本酒

で一時半まで、打ち合わせの続きとキルビルなどについて話し合った。スヌーピーさんと改めて、キルビルのすばらしさと面白さについて確認して、とても有意義な夜になった。

7時起床。

四国風冷やしうどん、うすめのおつゆにネギと揚げ玉を入れていただく。そばつゆみたいなものだと思ったので、わさびを所望したけど、いらなかった。兄弟がすすめたように、おつゆをがぶがぶ、飲んだ胃腸に注ぎ込めばよかったとあとで後悔。

 ほんと、おいしかった。ありがとう兄弟。

*********************

 ということで、気が付いたら、立川で、10時40分に打ち合わせを終えて、東京駅経由で三田に戻る。

 ちょっと仕事をして、昼休みに仕事があったので、ちょっとはやめのお昼を11時半くらいにとる。いつもの山食で

 カレーライス大、コーンサラダ(トマトが大きいんだよな)

と、シンプルな昼食をとって、打ち合わせ場へ。

 ああ、キルビルのエッセイしあげなきゃ。
 (掲示板、荒れてきてるからなあ。みんなどんどん書き込んでね。)
 ああ、たまった原稿書かなきゃ。

 気が付くと、なんか電車にのってることが多い。
 いつも旅をしている。
 ほら、木曜なんて、首都圏の旅でしょ。

 今日もこれから新幹線なんだよなあ(うれしいけど)。

 さあ、これからもうひとつ会議だ。

 98年にフランスから帰国した時以来、大好きになったPuffyの歌が、頭の中で小さく響く。
 


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