|
2006/06/15(木)
無知の知
|
|
|
納品でJR横浜線の大口駅というところに行った(車で)。
駅前のロータリーで待ち合わせ&引き渡しだったが、今だに改札には駅員が鋏を手にして切符を刻んでいるような趣きの、雰囲気のある佳い駅前だった。
6/14日付の朝日新聞の夕刊で、某ギタリストのエッセイで興味深い文章があった。
蕎麦屋で聴くジャズは馴染めない、といった書き出し。 要は「健康志向の店にジャズはそぐわない」ということで、なるほど同感。
いにしえのジャズメン達の奏でる音楽がいかにお洒落に聞こえようと、演奏している彼らは乱暴を承知で書くが、軒並み酒、麻薬、女漬けときてるもんだからとんだ健康志向た。 今でいうヒップホップだよ、当時のジャズは。
そこには音楽の歴史やバックボーンへの思いは皆無で、ただひたすらにファッションとしての機能しか求められていない。
そういうことを承知で、有機栽培の蕎麦を喰わせるような店で反面教師としてジャズをかける、なんて店主がいるならそれは相当とんちのきいた人だ。 何が何でも常連になりたい。
古代のジャズメンの音楽的冒険やデカダンスは今や安っぽい印刷の相田みつおのカレンダーと同じレベルのものでしかないのだ。
文化ってなんだろう。
|
|
|
|