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2005/07/11(月)
バブーン
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昔々、それは俺が子供の頃の話だが「車検」というと、いつもと違う車が我が家に来るし、本田技研の初老の営業マンが我ら兄妹にお菓子の詰め合せを献上してくれたものだから心が踊ったものだ。
子供心に"シャケン"という言葉は「お祭り」や「お年玉」的なニュアンスの言葉としてインプットされたのである。
まさに子供騙し。
しかし俺の少年時代はとうに過ぎ去り、今や「シャケン」という響きに心を踊らせる俺は悲しいかな、もういない。
我が愛車の車検を迎え、虎の子の十ウン万円を握りしめて家をあとにした俺様だった。
大金を失った心の空洞を埋めるかのようにバンジョーを掻き鳴らした俺様だった。
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