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2005/01/31(月)
狂犬ども
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我が職場に「蒲田のマッドドッグ」と呼ばれて(ある意味)恐れられている男がいるが、我が家にはモノホンのマッドドッグがいるわけで。
子犬の成長の早さはまさに驚愕の極みであって、そのスピードを目のあたりにするに及んでは 「いったい何喰ってんだ?」 と思わざるを得ない。
「何喰ってんだ?」 って、ドッグフードに決まってんだが、やはり 「喰い物が違うぜ」 との思いを禁じ得ないのだ。
そんな邦題・訳詞好きの俺様としてはやはり「マッドドッグ」と聞くとロバート・ジョンスンの某曲の 「地獄の猟犬が〜」 というくだりを口ずさまずにはいられない(日本語で)。
名盤「ロバート・ジョンスン コンプリート」は邦題・訳詞好きな俺様の心を鷲掴みにし、激震さするに充分な邦題・訳詞の宝庫である。
「俺と悪魔のブルース」などはその最たるものであるが、この話については後日。
さて、マッドドッグがいるような職場はどうも殺伐としていかん、という思いも多少含みつつその理由の大半を俺様の個人的嗜好からくる収集癖に負いつつ、職場をスチールギターで埋めることに就業時間の多くをさく昨今の俺様である。
戦前物の楽器に囲まれた実に味わい深い空間にて、俺様は職務を全うする振りを欠かさないのであった。
今度からコーヒーでも出すことにしようか。
客が来たら 「ああ、いらっしゃい。まあコーヒーでも喫みたまへよ」 などとつぶやいたりして。
俺様はコーヒーの香り漂うスチール屋の粋な親爺的存在になりたいのだ。
なんてことはないけど。
「ワル」だし。
そんなことを思いながら帰宅すれば、我が家のマッドドッグが今日も飛び掛かって来るのである。
マッドドッグを振りほどきながら熱燗を呑めば、などとブルースの訳詞か演歌のような日常、それが俺様の生活である。
「ブルースを嫌いな人の心には穴が空いています」
けだし、名言である。
さて、久しぶりにブッカ・ホワイト・監獄ライブでも聴いてみようか。
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