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2013/01/23(水)
植物学科のあいつ
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「ああそうか、君はここに来て間もないから彼の事はまだ知らないのだな。」 「彼はこの学校で知らぬ者はいないほどの変わり者でね、いつも校内の庭やら、畑やら、草が茫々の林やらを、ヤブ蚊に気にも止めずあの皺くちゃのスーツで這いずり回ってはにやにやと、牛乳瓶の底の様に厚い眼鏡の奥で得体の知れない笑みを浮かべながら植物を採集する草人間なのさ。」 「あんな気味の悪い男とつるむのは同じく変態の教授くらいでね、なあに、こちらから接触さえしなければなんの害もないから安心したまえ。」 「ただし、ひとつだけ注意してほしいんだが、あいつの前でどんな些細な事でも、例えそれが雑草でも植物と名のつくものの話だけはしない方がいい。ラボに連れ込まれて帰してくれぬともっぱらの噂だし、それに気に入った相手には奴特製のひどく不味い薬草茶を振る舞われるそうだからな。いいかい、やつだけはやめておけよ。」
やたらに親切なクラスメイトの話をおしまいまで聞いたリボーンは、みなが変態だと言うそいつの煎れる茶の味がひどく気になっていた。
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みたいな留学生リボ×植物オタクツナの話をだれか…… だれか……
文の口調はなんとな〜く注文の多い料理店を思い出しながら。 時代も明治〜大正くらいでいいんでないかな。
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