「仮退院」速報!
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最新の絵日記ダイジェスト
2003/11/15 BBSに感想をお寄せください。
2003/10/29 再犯に手を貸す『週刊文春』の記事
2003/10/08 仮退院の当日に遺族にだけ教えること
2003/10/04 本が売れれば、「彼」にも届く!?
2003/10/02 報道陣にあるまじき『週刊新潮』のパクリ記事!!

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2003/10/29(水) 再犯に手を貸す『週刊文春』の記事
 今日、発売の『週刊文春』に「少年A」の矯正教育について草薙厚子さんの取材記事が掲載されています。
 でも、中身は心理学者や精神分析を疑わないか、あるいは記事の援用として引用されたものばかり。
 これでは噂話と変わらない。

 法務省の元教官という経歴の草薙さんだが、暴力を去勢された出所後の少年たちに自傷癖の傾向が出てきているのが既に法務省で問題になっているのを御存じだろうか?

 つまり、暴力やサディズムそのものを否定してかかり、それがなくなるのを更生や完治の目標とするなら、元「少年A」は、自傷行為あるいは自殺へと導かれ、宅間守のような「死にたかったけど、死ねないから、死刑になろうと思って」再犯する可能性を高めてしまうのだ、ということに、草薙さんはお気付きでないらしい。

 性的サデイズムも暴力も、それ自体は嗜好性であって、病気でもなんでもない。
 それを表現や、殺人へと向かわせずに回収するために、アートや格闘技などのチャンスさえあるのが僕らの社会なのだという視点は抜け落ちている。

 草薙さんはイラク戦争での発言を見る限り、非常にまっとうな方だと思われるのだけど、週刊誌の文体や編集方針に沿うような構成に甘んじていると、マッチョな文春体質に飲み込まれてしまうんじゃないか?

 草薙さんも、ぜひ大阪でのイベントに足を運んでいただきたい。
 きっと、目からウロコが落ちること請け合いだから。

★11月2日、サカキバライベントは下記でチェック!
http://www.yo.rim.or.jp/~hgcymnk/sakakibara/sakakibara.html

2003/10/08(水) 仮退院の当日に遺族にだけ教えること
 各種メディアの伝えるところには、元「少年A」は現在、更生の「審理」中らしく、遺族にのみ知らせる出院先のエリアなどの範囲は極めてあいまいにしているようです。
 詳細記事は、下記の通り。

http://dailynews.yahoo.co.jp/fc/local/kobe_serial_killing/

 いまだに、「酒鬼薔薇聖斗」を偶像化するだけで、彼が生身の体を持って、僕達の社会の中で実際に部屋を借りて生きていく「ただの人間」なのだということがわかってない人も少なく無いですが、彼のことを好きだと言いながらも、いざ彼が頼ってくるなら蜘蛛の子をちらすように逃げる真似はしたくないものです。

 「彼」を遠巻きにして高みの見物をダメな大人たちはしてきましたが、それと同様に噂話に終始するだけでは、「彼」はそういう輩を快く思わないでしょう。

 「同情するなら金をくれ」とは、『家なき子』というドラマで野島伸司が書いた台詞ですが、「彼」には居場所も職場も金も保証されていないという現実の困難があり、その困難に手を貸すことからは逃げ、ただ自分達の偶像として祭り上げるだけでは「彼」は浮かばれないと思います。

 偶像化するのは個人の自由ですから、否定されるべきではないでしょう。
 しかし、それだけでは結局は、「彼」を仲間はずれにしている「正義をふりかざす」大人達と同じか、あるいはそれ以下の興味本位な態度にすぎません。
 仮退院前に僕らができること、自分1人でもできることを考える必要があります。

 「仲間」うちでうなづきあっても、自分のさみしさを満たすだけで「彼」はすくわれない。
 そこに気づいてほしいと思うのです。

 「彼」が再び同じ間違いを犯さず、また、彼の言動によっては通り魔や連れ去りのような無差別殺傷事件の予防にもつながり、それこそが僕ら自身の生活と命を自衛する1つの有効な手段になりうるのだという想像力を持ってもらえれば、うれしいです。

2003/10/04(土) 本が売れれば、「彼」にも届く!?
 手紙本、今朝の読売新聞に広告が出たそうな。

 10月13日付けの「毎日中学生新聞」にも、編著者の今一生へのインタビュー記事が出る予定。

 近く、「酒鬼薔薇聖斗」の弁護団と接触し、本書を渡す見込み(本人に届く方法を他にも模索中)。

 噂するだけで、アクションを起こさない「支持者」たちは、
彼を「仲間」だと思っていても、「友だち」としては観ない。
 この違いに鈍感なままだと、彼らは延々と孤独を持て余す。

 仮退院に関する少年院関係者からの情報を求ム!!
 なお、BBSでは、読者からの感想を随時受付中。
 また、11月2日の大阪でのイベントの詳細はコチラ↓。

http://www.yo.rim.or.jp/~hgcymnk/sakakibara/sakakibara.html

 イベント当日は、希望者にはサイン本を渡します。

2003/10/02(木) 報道陣にあるまじき『週刊新潮』のパクリ記事!!
 いやー、ビックリしました。
 今日、発売の『週刊新潮』の「少年A」に関する記事を
みなさん、ごらんになったでしょうか?
 観て無い方は買わなくてもいいし、立ち読みも
時間がもったいないことをお伝えします。

 というのも、「横山政起」を名乗る「ジャーナリスト」が、
少年Aについて書いているんですが、その記事の内容の
ほとんどすべてが、下記サイトからのパクリなのです。

http://blackjack.ddo.jp/~kusogaki/

 いや、パクリならパクリで、そういうサイトの管理人の
許諾を得て公開すればよろしいし、記事の冒頭に
「サイトから引用したのを独自取材で確認した」と
断り書きを明示するのが、報道陣としてフェアな態度でしょう。

 こんなパクリを平気でやるから、『週刊新潮』は
創価学会に揚げ足を取られて、訴訟沙汰を起こされるんです。
 しかも、「横山某」の名前なんて聞いたことがないですから、
おそらく誰かの偽名か、あるいは編集者の偽名なのかも。

 いずれにしろ、「今月退院!?」というあおりや、
「赤ん坊バラバラ事件」(写真をコラージュしただけ)など、
いかにもセンセーショナルな記事になっています。
 まるで少年Aがモンスターに見える記事です。

 事件から6年経っても「ジャーナリスト」は、こういう
スキャンダル的な要素で飯を食いたいのでしょうか?
 卑しいです。

 こんな大人がいるから、大人すべてを信用できないと
感じる若者が登場し、犯罪を準備するように思います。
 これに関する意見も、BBSに書いてもらえると、うれしいです。

2003/10/01(水) ついに発売!!
 もろもろ、お知らせです。

(1) 今日、本書が全国一斉発売されました。
 版元の宝島社のサイトからも通販で買えます。

(2) 明日発売の『週刊新潮』にフリージャーナリスト横山政起氏による「少年A」の記事が載る予定とか

(3) 仮退院についての速報は今のところ、下記。
http://www.kobe-np.co.jp/kobenews/sougou/030923ke126180.html

(4) 上記を考え合わせると、仮退院が間近に迫っている気がします。
 おそらく週刊誌の記者は、関東医療少年院の正門に張り込みを始めているのでしょう。
 昨日、霧島くん(本書でサカキバラと院内で「友人」だと告白した青年)に聞くと、「あそこには確か『裏門』はなかったです」ということなので、正門の正面から護送車が突破していく様子を撮影されてしまうかもしれません(その後、ヘリで空撮?)。

(5) 本書あるいはサカキバラに関する速報、噂などは、BBSでお書きください。


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