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2005/04/10(日)
並んで並んで並んで
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この人たちは、何時間も同じ言葉を繰り返して、 まるでロボットのようで、そんなことに見とれて、 ついうっかり右なのに下と言ってしまったりして、 少しでも迷惑をかけたような気になってドキドキする。 たぶんきっと、ついうっかりそうしてしまったことによって、 この長い長い列に多少なりとも影響を与えてしまった気がしてならなくて。
そんなこと、思いたくないけど思ってしまうくらいな現場だった。
なんだかとてもつまらない場所。 最終章で外へ出ると、心からおつかれさまと声をかけてくれたのは桜だった。 わたしは、ぜんぜん、平気。と言って、 散りたての花びらはしっとりしていて冷たくて気持ちいいというのを思い出して アスファルトの隅っこに集まった薄桃色のそれをサラサラと触れてみたりぎゅうっと握ったりした。 そうしたら、まぁいっか。 と思えた。
すごいなぁ、桜って。
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