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2005/11/13(日) 「ありがとう」
今日になった瞬間、もう本当にどうしようかと思った。
予定外の始まり。
でも、よくよく考えればなんとでもなること。
日々の努力もこんな時に花を咲かせてくれる。
人生って面白い。

スケジュールを立て直して、いざ、今日を出発。
長い一日だった。

予定外にもかかわらず、しっかりと3食自宅でとる。

朝のお店は空いていて、好きな棚の前でいくらだって悩める。
店員さんも開店直後でシゴトがあるのか、あんまりよってこない。
一つ目のお店で決まらず、次のお店で決まり。
やっぱりココだ、と確信。
きっと喜んでくれること間違いない。

*****

いろんなこまかいことをすることができた。
本当は、紅茶でも飲みながら読書もしたかったけど、
そこまでの余裕はなく、約束の時間。

久々にそこへ行った。
彼女は手を上げてわたしを招く。
なんだろう、この回復力は。
スプーンで人の口に食べ物を運ぶのは勉強したけどやっぱり難しい。
自分だったらどう食べさせて欲しいだろう、と考えるけど、
よくわからない。


彼女は帰るときにいつも口を大きく開けて、声を出す。
何かを言おうとしているのは分かる。
でも、言葉にならない。
なあに?といつもきいてしまう。

「あ り …」



「あ り が と う」

今まで彼女の口から数回しか聞いたことがない。
それなのに、今までずっと、毎回毎回その言葉を言いたかったのかと思うと、
涙が止まらなくなった。

こういう状況になって初めて言葉を口にした瞬間。

なんだか、すべてがうまくいく気がする。

神様、ありがとう。


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