Chieko's Diary
智恵子のきまぐれ絵日記
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2003年9月
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2003/09/02(火) もう一人の大切な人
それは中学一年の時の国語を受け持って下さっていた女の先生でした。
他の教科のどの先生よりも怖い人でした。
最初は正直なところ大嫌いでした。
そんな先生がある日、授業で詩を書いてくる宿題を出しました。
私は必死に考えて『命』というテーマの詩を書きました(内容はちょっと忘れてしまいましたが…)。
次の日の放課後、その先生に呼ばれました。
私が行くと、私が書いた詩に色々批評をして下さり、「感動した」と涙を流してくれたのです。
それからというもの先生は私を気にかけてくれ、私も授業と関係なしに、
ちょくちょく詩を書いては見せに行きました。
その度に一つ一つに感想をくれました。
そして冬休みに入る二週間ほど前に、その先生が胃潰瘍で入院したと担任の先生から聞かされました。
その一週間後…先生は亡くなりました。
享年43歳、死因は胃がんでした。最初からがんで入院していたのです。
先輩の時も先生の時も、涙は出ませんでした。
人は心の底から悲しい時、涙は出ないものなんだと思いました。
その先生がいなかったら、今の私はいなかったでしょう。
物を生み出す事の素晴らしさと、こんな私でも人を感動させる事が出来るというのを教えてくれたのは、
紛れもなく先生なのです。
先生から来た年賀状は、今も大切にしています。


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