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2003/09/14(日)
昨日の続き
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もう一人は車椅子で病院内を走り回る15歳の男の子です。 その子の病名は「骨肉種」でした。 右足大腿部を切断し、膝から下を逆向きに(前に踵がくる)縫合する「回転術」という手法が用いられました。 こうする事で義足をつけた時、スムーズに歩けるそうです。 そこまでは順調に進んでいたのですが、退院間際に癌が肺に転移しているのが見つかり、 また肺の一部を摘出する手術が行われました。 そして入院生活1年半、退院を目の前にして最後の治療が始まりました。 それは抗がん剤を5日間投与するというものです。 私は初めて知ったのですが、抗がん剤ってすごく苦しいものなんですね。 吐き気と熱、それだけ薬が強く体が受け付けないのでしょうね。彼も苦しんでいました。 最初嫌がっていましたが、退院出来る嬉しさの方が勝っていたみたいです。 その治療が終わった後、今度は義足をつけての歩行訓練が始まりました。 歩いている息子の姿を見て両親は 「どんな事があってもあの子だけは生かしてやろな。絶対殺したらあかんわ」と、涙を流していました。 彼の夢は父親と同じペンキ職人になる事だそうです。 どんなに辛い状況も治療も、夢があるからこそ乗り越えていけたんだと思います。 いつの日か汗を流してペンキを塗ってる姿、拝見したいものです。
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