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2003/09/13(土)
本当の愛
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もしあなたの大切な人が病に倒れ移植が必要になった時、躊躇せず名乗り出る事が出来ますか? 先日「救命病棟24時」という番組をやっていて、そこで私は本当の愛を学びました。 8歳の息子を持つ30代後半の母親のお話です。 その人は心臓に穴が開いた状態で生まれてきましたが、手術をするほどの事もなく、そのまま生活を続けていました。 しかし3年前、それが原因で肺に過度の血液が流れ呼吸困難に陥ってしまったのです。 それから彼女の肺は全く機能しなくなり、顔や手足にはすでにチアノーゼが出ていました。 助かる道は肺移植しかありません。 移植の条件として、彼女を心から愛している事があげられていました。 色んな検査の結果、彼女のご主人と実の弟が選ばれました。 肺という臓器は一度切ったら元の大きさに戻る事はなく、移植をしても完全に彼女を助けられるか分からないのです。 提供する側にとっても、すごく危険な手術なのですが、二人の提供者の意思は揺らがなかったのです。 そして二人の肺の3分の1ずつが彼女に提供されました。 実に10時間近くにも及ぶ大手術だったのですが、 肺が移植された瞬間チアノーゼが出ていた顔がピンク色に染まったのです。 私は涙とともに本当の愛の大きさ、深さを感じる事が出来ました。 母親が手術室に入る時、8歳の息子が涙をこらえ顔をそむけて 「頑張ってね」と言った姿が、いつまでも頭から離れませんでした。 明日ももう少しお話したいと思います。
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