ちびたま日記
鳥さま模様の日記なのだ
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2008/01/30(水) ひよこと大往生
福岡の祖母が誕生日間近の102歳で亡くなった。

29日のお昼過ぎに慌しく福岡入りして、
30日のお葬式に参列をした。

実は、きちんとお葬式に出たのが初めてで
お焼香も事前に練習してみたりしたのだ!


「きれいにお化粧したおばあちゃんを見てあげてね」
と親戚にすすめられ・・気乗りしないまま棺を覗き込むと
怖くて正視できない。

ほんの一瞬だけみてみた。

胸の奥がギュッとなって涙がこみ上げてきてしまい、
『これは蝋人形。蝋人形。おばあちゃんじゃない。』
と自分をまるめこんでその場をなんとかやり過ごした。

お焼香のときも緊張していて、
『あっちに一礼、こっちに一礼、お坊さんにも・・』と考えながら一連の動作をしていると・・
手に汗をかいてしまってて、青海苔みたいなお香が右手に貼り付いてしまい
服にまでくっ付いてて拭い去るのに一苦労してしまった!


《棺の中のおばあちゃんをたくさんのお花で埋める》
そんな光景をを想像していたのに、
「故人が生前好きだった飴玉は骨についてしまうので、
 代わりにひよこ饅頭を頭の周りに置いて差し上げてください。」

『頭部の周りに、ひよこ饅頭?!』
なに?! ひよこだと?!・・???

頭部の周りに粛々と置かれてゆく『ひよこ饅頭』を想像できますか。信じられない。
おばあちゃんのお顔に向かってひよこ饅頭が整列しているのだ!

すっかり興ざめしてしまった私は隣に居た涙目の妹に言い放った。
「ひよこがおばあちゃんば取り囲んどうっちゃけん」
我に返った妹が噴出して私をにらむ。

(私は嫌だ。私が死んだら棺に食べ物は入れてほしくない!
 好物のケーキやアップルパイ、チョコレイト・・勘弁してほしい)

ひよこ饅頭の後にお花で埋めることになったのだが、
やっぱり皆、ひよこ饅頭を不自然に感じていたのか
整列したひよこ饅頭を隠すようにお花を乗せていた。もちろん私だって隠したった。
 

火葬場では、あまりに近代的な建物におののいた。
お骨を拾う作業は、あまり深く追求せずに黙々とやった。
本当言うとお骨を前にした私は、部屋から逃げ出したかったのだが。

お坊さんがそういえば言っていた。
「おばあちゃんは皆に最後を見せてくださっているのです」
人間の最後は白い骨なんだ・・としみじみ思った。
だったらもっともっと色んなことを吸収して生きていかなきゃならないんだな。

この衝撃的な1日はずっと忘れないだろうな。

おばあちゃん、たくさんの良い思い出をありがとう。


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