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2005/12/01(木)
お椀の中
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駅前に買い物へ行くと、夕刻の冷たい風を全身で受け止めながらお経を唱えるお坊さんがいた。
以前、テレビでお坊さんの偽者にご注意と言ってたなぁ・・・とか思い出しこの人はどっちなんだろう?? と1度遠巻きに通り過ぎ、用事を済ませ再びその場所を通ると まだ頑張っているのだ。 頑張るというか修行をしているんだろうけど。
どんな人かなー。ホンモノかな・・・。あのお椀は家のと同じだ!とか顔をなんとかして見れないかな・・・ とか罰当たりなことを思い連ねながら 小銭を握り締めてお坊さんの真ん前に立ってからふと疑問が。
『あれ?お金どこに入れるんだ???』 ・・・フツーお椀の中だよな?・・・ 背の高いお坊さんの持っているお椀は、私の目線よりも高目なので、 私も背伸びしながらお椀の中身を確認させてもらった。 いやいや大変失礼なことだと思ったんだけど、本気でどこに渡せばいいかさっぱりわからなかったのだ!
覗き込むと数百円が入っていた。 『ここだここだな』 ・・・しかし 『これだけしかないんだー!いったい何時から立っているんだろう? 9時5時だとしたら、あまりに少なすぎー。 いやもしかしたらまだ始めてから何時間も経ってないのかも??』
『うーん。お坊さんは別に「くださいな」と言っているわけじゃーないんだよな。 勝手に私たちが「祈ってくれてどうもありがとう」とお礼をわたしているんだよな?あれ?そうなんだ?』
いろんな事を想像しながら、お椀の中に私の銀チャリを仲間入りさせてからその場をあとにした。
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