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2004/09/17(金)
誰だ？
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何度かメールでやり取りをしていた知り合いの訃報を聞いた。
彼女は西洋医学を徹底的に嫌い、東洋医学や自然治癒力に全てをかけた人。
以前勤めていた会社の先輩の同期だった。先輩から「ちゃんと治療を受けるように話して欲しい。」と頼まれて
何度かお話しをしたのだった。「私は九州でとても良い気功の先生に巡り会ったので もう完治したの。」
「すごく元気だし、勤めにも復帰したいのだけれど頭の固い産業医のせいで許可が下りない。」そう言って嘆いていた。
「東洋医学だけでなく、西洋医学も取り入れて治療をしてみたらどうでしょう？」
という私の言葉など全くおせっかいで、頭に入らないようだった。手術も抗がん剤も含め、全てを拒否し続けた。
治療先は九州？北九州？ 詳しい事は聞かなかったけれど、少し前に亡くなった友人
（メーリングリストを通して知り合った人）も九州の気功に通っていたと聞いた。
「私は気功ですっかり良くなったので、もう治療の必要はない。がんは完全に治ったの。」
彼女も嬉しそうにそう話していたそうだ。
ふたりが通っていた場所が同じであるのかは分からない。でも、あまりにもシチュエーションが似ている。
「レントゲンでは肺に細かいものがいっぱい散らばっているけれど、これは気功の観点から言うと
たいした問題ではない。完治している状態なので心配はない。」そう話したそうだ。
そんなバカな事があるか！！！！！！！レントゲンにはっきりと映っている無数の影を知りながら
どうして「私が治療したのだから もう大丈夫だ。」などと言えるのか。それではまるで「殺人」ではないか。
宗教に走るのも 民間治療にお金をかけるのも みんなその人の自由だ。
でも、常識を見極める力が弱っている人からお金を吸い取り、騙すような行為が許されるはずはない。
彼女は若く美しかった。去年の夏に撮ったという写真の笑顔が、とてもまぶしかった。 言いようもなく悔しい。
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