|
2004/05/22(土)
許さない
|
|
|
娘が通う学校で「セーフティ教室」なるものが開かれた。 つまり、身の危険を守るにはどうしたらいいか・・という事を 警察の方の指導を交えて子供たちに伝えるという授業だ。
2年生の子供たちに先生が質問 「お父さんやお母さんがいないとき、知らない人に声をかけられたり連れて行かれそうになった事がある人?」 そしたら何と、65名の生徒のうち11人が手を挙げた・・・・。 そのことにも驚いたが、次に先生がした行動がどうしても許せない。
「ではどんな事があったのか、前に出て発表してください。」 私は心臓がバクバクして倒れそうだった。そんな言い方をされれば7歳の子供は前に出るしかないではないか。 娘は去年の夏にとても怖い思いをしている・・なぜ今更そのことみんなの前で(それも参観日に) 発表しなくてはならないのだ?先生だって知っている事ではないか・・。 悔しくて涙が出た。
「何かされそうだったけど、結局は大丈夫だった」という他の子供たちとは明らかに違うのだ。 娘は1人で自宅のエレベータに乗れるようになるまで8ヶ月かかった。 朝も夕方も250日あまりを送り迎えしてやっと・・本当にやっと、気持ちが落ち着いたところだったのだ。 私たち家族にとっては毎日が戦いだった。
心の傷は誰にも見えない。母親の私でさえどこまで彼女の心を理解してあげられているのかわからない。 今まで何もしてくれなかった人達に、これ以上この子を苦しめる権利なんか無いはずだ。
さすがに先生も途中で事の重大さに気が付いたらしかった。 しかし、子供と私たち家族の傷をえぐったことは事実であり、いくら謝られたとしても もう取り返しがつかないのだ。
いい加減にしろ。
|
|
|