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2004/05/18(火)
いのち
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少し前に義父を見送った。
覚悟はしていたが、義父の死は、なかなか現実として受け入れられなかった。 お線香の匂いに包まれながら、人の流れをぼんやりとみていた。
最期まで「生きる事」を信じていた義父・・・・。 いつか「死」を迎えるとき、果たして私は 義父のように強く、まっすぐな気持ちで「現実」と闘えるだろうか。
弱虫な私はすぐに全てを諦めてしまうのではないか・・。なまじこの病気についての知識を持つことが良かったのか それとも、何も知らないほうが幸せだったのか・・・正直言って今の私には よく分からない。
ただ・・・「いつのまにか」意識が無くなって、「いつのまにか」自分が自分でなくなってしまうのは嫌だ。 突然の事故でない限り、言っておきたい事、どうしても逢いたい人がいるはずだ。
どこからどこまでが「治療」で どこからどこまでが「延命」で そしてどこから「眠る事」を許されるのか
尊厳死ってなんだ? 本人が望んでも安楽死はいけないことなのか? 生まれる「いのち」も去り行く「いのち」も果てしなく重い。
穏やかに微笑んでいる義父の写真に合掌。
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