|
2014/02/19(水)
やっぱりね
|
|
|
以前この日記で、「武井壮が世界マスターズで銅メダルを獲った」はなしを書きました。
正確には、その銅メダルを獲ったことに、番組でひどい罵声を浴びせられた話を書いたのですが。
本当に気分を害したし、スポーツマンにとっての誹謗中傷もはなはだしいとさえ思ったけれど、わたしだけじゃなかったのです。
番組宛に、苦情が入っていたらしいです。 当たり前ですよね。
一人の人が世界の舞台で銅メダルを獲るという意味。
それを称えることなく、金を獲らなかったことへの罵声、それは聞くに堪えなかった場面。
どんな思いでそれまでトレーニングして、世界の舞台に立ったのか。 決勝にまで上り詰めることの大変さ、その場で3位に入ったことのすばらしさ、それをなぜド素人に罵られなければならなかったのか。 理不尽極まりない、そして人としての欠片もないコーナーだった。 あんな場面で笑いなんていらない。 まじめな取り組みだということをなぜ回りも止めなかったのか。 選手としての武井壮のあのときの気持ちは、本当に耐えがたいもので、見ている方も嫌になった。
世間の人はきちんと武井壮の銅メダル獲得をすばらしいと思い、40歳を過ぎてもなお挑戦し続けるということのすごさを感じていたのに。
番組に苦情が来るのは当たり前だと思った。 わたしは投書しなかったけど、やっぱりあればカットすべき場面だったと思う。 見ている人にも非常に見苦しいシーンで、笑いさえ取れればそれでいいのかという意味を投げかけていると思う。
それがたまたま武井壮だったから? これが今オリンピックの舞台で挑戦している選手に投げかけられた言葉だったら? すごく大変なことを言い続けていたのに。
なぜあんな執拗に金メダルにこだわったのか。 金メダル獲らなきゃ意味がないという意味さえわからない。
話は変わるけど、毎回、オリンピックでメダルの数を数えているけど、わたしはあれは本当は好きではない。 金銀銅を取って初めてすばらしい選手なのか? それまでにそのステージにさえ立てるかどうかもわからない選手たちの努力、世界の舞台というすごいところで勝負していることの意味を称えてあげるべきなんじゃないかって、いつも思う。
それを勝手に金だ銀だと期待して、勝手に浮かれて勝手に沈む。 金が獲れなくても頑張ったのだから、それはそれでいいのではないかって。 頑張ってやってきたことや、頑張って種目に望む姿が大事なのであって、その結果だけが評価される日本の風潮がすごく嫌い。
今日も女子のスケートがあるけど、練習風景であの選手が調子いいとか悪いとか、また素人目に勝手に批評している。 ジャンプで女子の選手がメダル獲れなかったこともすごく言っているし、なんかおかしいよね。 だったら言った人が獲ってみろっていいたい。
そこまでの努力をばっさり切り捨てるような発言だけは、本当にやめていただきたい。 コメンテーターだろうがなんだろうが、言っていいこととそうじゃないことがみんな混同しすぎてる今のメディア。
叱咤していいのは、本人とコーチだけやとわたしは思う。 努力が報われるのは、金銀銅のメダルだけじゃないってことをもっとみんなわかって欲しい。
小さいときに、競わせるのはやめましょうって言って、かけっこの順位を決めない運動会をさせてきてるくせに、こんな舞台になったらメダル獲れっておかしいよね。 大人がこんなじゃ、子供も考え方おかしくなるって。
ねぇ、わたし、おかしい?
|
|
|