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2007/07/02(月)
なんとなく、思った
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日曜日の晩ご飯。 うむ… こんなにもビ−ルが美味しいなんて♪ だって一仕事の後だもの。 暑いし。
て、頭の痛がってる人が言う台詞じゃないですね…(+_+)
ビールの酔いが回り、気持ちよーくなってきたので、布団に横になろうと思ったところに、テレビのチャンネルを換えると、なんと「明日の記憶」が始まった…
・・・見たい。
でも眠たい…(-_ゞゴシゴシ
見る?見ちゃう? えぇーい、見ちゃえ!! と、結局最後まで見ちゃいました。えぇ、真剣に。(笑)
バリバリ仕事世代の男性が、アルツハイマー病にかかってしまうというおはなし。 数年前に渡辺兼と樋口可南子が夫婦役でやった、あの話題の映画。 仕事でもなんとなく知っていたアルツハイマー病。 その前には永作博美が連続ドラマで若年性アルツハイマー病でなくなるというのをずっと見ていたのとかあって、気にはなっていたんだけど…
バリバリ働く姿の渡辺兼に、いつしか実父をたぶらせて見ていたりする自分がいた。(別に実父がアルツハイマーとかじゃないです・念のため) 仕事一本で、家庭を顧みない夫。 世間を知らない妻。 密かに病魔にむしばまれて行っていることを病院の検査結果を突きつけられても受け入れられないでいる本人。 そんな夫を支える妻。
映画なんで、やっぱり美しく描いている部分がほとんどに見えたけど、でもどこかで、こうあって欲しいという希望があるからなのかな…とも思ったり。
記憶がなくなっていく、感情のコントロールが出来なくなる、等々 本人にとっても辛くて、周囲からもなかなか理解してもらえない病気 どうなるのか一寸先は闇とは、こういうもの?
映画の上映を当時、リアルタイムで見た両親。後に言った母の言葉が脳裏をよぎった。
「もしお父さんがこうなったら、あんな風に出来るかな…」
確かに、そう思う。 本当に、あの映画の中で演じていた樋口可南子のように、夫を献身的に支える、受け止められる妻でいられるか…
どれだけ地位のある職に就いていたとしても、病気のせいで退職に追いやられ、生活に困り、外の世界を全く知らない妻が働きに出る。 そんな中、病気の夫は教えていたことが出来ない、覚えられない、急に怒り出したり、泣き出したり、薬を飲み続けていても、病気の進行を止められない。 最終的には自分のことさえわからなくなってしまう夫のことをそばでずっと支え続けられるのか。
いらだちの中で生活を続けるのかと思うと、耐えられなくなるのが一般的なんじゃないかって。 最近では、看護疲れの親子が無理心中するニュースも珍しくなくなってきてるし。 問題にもなったけれど、介護事業の自由化で、いろんなサービスがあるにもかかわらず営利目的で、お金がないとサービスを利用出来ないシステム。 そんなことで、介護される方も安心してサービスを受けられるのか。 どんなに立派な介護施設があっても、お金がないと、充実したサービスを受けられない。そんな世の中。 そのためには働いて稼ぐしかない。 年老いていく中で、どこまで介護と収入源の確保が出来るか。 矛盾している。
映画は現実のほんのいっぺんでしかない。だから辛くもあるけれど、美しく見える。 実際には、絶対にあんなもんじゃない。 毎日笑ってなんかいられない。病気の家族を一人家において、出掛けるなんてこと容易に出来っこない。少なくとも、わたしは… 自信がない。
笑って、パパに「もしわたしがあんな風になったら、家で面倒見るなんて言わないで、施設に入れてね」って言った。 家族に負担をかけたくない…家族の自由を奪ってはいけないと思ったから… パパは、どう思ったか、わからないけど。
「施設入るために、小銭貯めとくわ」とも、笑った。 笑って話しているうちが、華、かな。
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