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2007/04/03(火)
淡路島モンキーセンター
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淡路島モンキーセンターに、行ってきました。 サル好きのわたしにとっては、かなり興奮しちゃうところなんですが♪ヽ@(o・ェ・)@ノ
でもでも、今日の日記は、楽しいだけでなく、もっとみんなに知って欲しいと思うことがあるので、あえて日記に書きます。
実はわたしは10年以上前に、ここに一度行ったことがあります。(誰と行ったかは聞かないように!・笑) そのときにこのセンターのサルに障がいを持った子ザルが生まれたってことを知りました。 その時の資料が見れる建物も、園内にあります。 そこでは、障がいを持ったサルが生まれた当時の新聞、雑誌の記事や記録、写真などの資料がたくさん並んでいます。 “コータ”というサルは、当時日本中で有名なサルだったようです。 奇形で生まれてきたときの写真から、亡くなるまでの9年間の記録、そしてどうしてこんな姿で生まれてきたのか、などの詳しいことがわかります。
このセンターには、今現在でも、奇形のサルが数頭います。 エサをあげているときに、それがわかりました。 手足の指の形がおかしいのです。 形が悪かったり、酷いのでは先っちょがないのです。 それでもサルたちは、一生懸命にエサをとり、生きています。 彼らは野生です。
センターを運営している方は、この障がいを持ったサルたちのことを特別視せず、普通のサルと同じように思っています。 そして、この障がいを持った姿について、環境のあり方などをもっと考えないといけないと訴えています。
人間の勝手で、有害な作物が出来ていると言うことの恐ろしさを知って欲しい。
奇形の原因は、サルたちが食べる餌が有害物質で汚染されていたために、起こったと考えられています。 人間が食べる作物をたくさん収穫するために、雑草や害虫からの被害を少なくするために撒かれた(現在も使いますが)農薬が、サルまでも影響を与えている… 淡路島のこのセンターだけに障がいを持ったサルがいるのではない。 全国各地に見られる現象なんだそうです。 確かに日本全国の障がいを持つサルの発症率分布図がありましたが、断然この地域の発症率が高くなっているのです。
なぜなんだろう…
どうやら、淡路島のサルに被害が多いのではないようです。 日本各地にサルの生息地があり、その中でも障がいを持って生まれてくるサルはいる。 でも、「障がいを持って生まれてくるサルがいる地域となると、印象が悪い」と嫌って、あえてその現実を隠しているところもあるようで… 「障がい」というものに、目をつぶる、隠す、あるいは抹殺してしまうという究極の手段までも使われることがあるそうで… そのことを知ったとき、とても胸が潰れそうでした。
なぜ、なにも悪くないサルたちが、障がいを持って生まれてきたことで殺されるのか。 障がいを持っているのはなぜか?ということに疑問を持たない人間性の方が、よほど恐ろしいことではないのか?と思う。
人間だって同じはず。 でも、悲しいかな、今の日本では、まだまだ障がいを持っていることは、隠したがる。 身体はどこから見ても立派な「五体満足」であったとしても、相手のことをありのまま受け入れることが出来ないという心の狭い人って… 中身が欠如していたら、それはもう満足とは言えないんじゃないかって思う。
今現在もなお、障害がい持って生まれてくるサルたちが居ると言うことは、親やその上の代からの影響をまだなお引きずって居ると言うことでもあるわけで。 人間は、何をしないといけないのか、もっと考えなくちゃいけないんじゃないかって。 あの枯れ葉剤の影響を受けたベトちゃんドクちゃんだって、農薬でやられた結果。あの国は、今でもまだ影響を受けた人がたくさんいるし、これから生まれてくる子供にも、影響があるって言うし。代が変わって、直接農薬の影響を受けていない子供でも、なにかしら身体に影響を受けてしまう怖さ。 そのことをもっともっとみんなが知らないといけないんだと思う。 知らなければそのままなにごともなく、過ぎ去り、終わってしまう。 同じことの繰り返しで、なにも変わらない。
でも、少しでもこんな現実があるんだってことを知っておけば、何かに気付いて、変わらなくちゃって思えるはずなんだけどなぁ…
このサルの写真を見て、なにも感じない方が、冷酷だと思うけど…
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