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2006/10/11(水)
ちいちゃん
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毎日、学校の宿題で、チビが国語の本読みをしています。 今ちょうど新しい課題に入ったところで、「ちいちゃんのかげおくり」と言う内容を読んでいます。
これ、国語の教科書にしては、すんごい泣かせる内容で、毎日の本読みで、わたしは聞く度に胸が熱くなるのです…
あまんきみこ・作 「ちいちゃんのかげおくり」 これって、絵本になっているのですね。一般の書店でも購入出来るようです。
これは、戦争中のお話なんだけど、ちいちゃんと言う女の子が主人公で、ちいちゃんの目線で書かれた内容です。 お父さんとお母さんとお兄ちゃんの4人家族だったちいちゃんが、戦争のために家族バラバラになってしまい、最後は一人寂しく旅立っていくという内容で…
小学3年生に、この内容がどこまで理解出来るのか…? 想像してみましょうって言う課題もあるんだけど、とりあえずは読めるように、そして内容を読みとり、感じることを伝え合うような授業になるようですが。
もう毎回、泣きそうになってしょうがなくて…(^◇^;) 戦争に行かなくてはならなくなったお父さん、空襲警報でお母さんとお兄ちゃんとちいちゃんが逃げる様子、たくさんの人の中でちいちゃんがひとりぼっちになるところ、それでもちいちゃんはお父さん、お母さん、お兄ちゃんと会えると信じて…
そして家族4人で“かげおくり”をして遊んだ思い出が浮かぶ中、ちいちゃんはひとり、旅立っていってしまいます。
このお話の最後の方は、こんな感じで… *********************************************************
体がすうっとすきとおって、空にすいこまれていくのが分かりました。 一面の空の色。ちいちゃんは、空色の花畑の中に立っていました。見回しても、見回しても、花畑。 「きっと、ここ、空の上よ。」と、ちいちゃんは思いました。 「ああ、あたし、おなかがすいて軽くなったから、ういたのね。」 そのとき、向こうから、お父さんとお母さんとお兄ちゃんが、わらいながら歩いてくるのが見えました。 「なあんだ。みんな、こんな所にいたから、来なかったのね。」 ちいちゃんは、きらきらわらいだしました。わらいながら、花畑の中を走り出しました。
夏のはじめのある朝、こうして、小さな女の子の命が空に消えました。
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もう、号泣ものです…(T-T)(T-T)(T-T)(T-T)(T-T)(T-T)
いるはずのないお父さん、お母さん、お兄ちゃんの声が空から聞こえてきて、ちいちゃんは喜んでその声のする方へ行ってしまうのです。 会えてよかったねと思う反面、行っちゃダメ!!と思ったりもして、もうやりきれない思いでいっぱいで…(T^T)
こうしてひとりぼっちになってしまった子供が、実際にたくさんいたんだろうなぁとか、戦争ってホントにイヤな思い出しか残らないなぁなんて思ってしまいます。
国語の教科書で、こんなに泣かせる内容を… わたしは授業を受けてられないじゃないの…
今、北朝鮮の核実験だのなんだのと、毎日のように報道されていて、それ以外にもどこかで戦争は起きていて… なんのために、誰のために、そんな醜い争いをしているのか。
もっともっといろんなことを知って、感じて、考えて、行動を起こさないといけないのに… チビにはまだまだ難しい問題だけれどね。
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