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2004/09/12(日)
バーチャル体験
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この間の地震に遭ったからと言うわけじゃないんだけど、今日は近くにある防災センターと言うところに行ってきました。
地震や火事の時に、実際にどんな行動をしたらよいのかって言うことを体験出来る市立の施設なんですがね。 やっぱり地震があったあとだからか、はたまた無料だからか、結構人が来てました。
体験は4コースの中から選ぶシステムで、地震の時の行動や火事の時の消火活動なんかを体験出来るんです。 わたしたちはその中の地震と初期消火を体験してきました。
時間ごとに予約制で、グループごとに体験コースを進んでいきます。 ただ体験出来るだけでなく、個人別にちゃんと出来ていたかを最後に判定してくれるシステムなので、名前を登録し、体験する内容ごとにコード化されたリストバンドで管理されています。 チェックポイントみたいに、一人一人に配られたリストバンドをかざし、各コーナーを係りの人の案内に従って体験します。
始めに地震体験。 イスに座り、シートベルトを付け、全面の画面を見ます。 ニュース仕掛けになっていて、防災についてのリポートがされるんですが、そのリポートの途中に地震が起こるんです。実際に自分たちの座っている席も揺れます。 イスが揺れ、目の前の映像からは地震の生々しい光景が… 最終的には棚が画面の先に倒れてきて、まるで自分に倒れかかってくるように思えて、スリル感満点! 隣の席に座っていた女の子なんか、きゃー!と言って、お母さんの方へ顔を伏せてました。
その体験が終わると、次は地震後の場所へ移動です。 家の中の家具屋らが倒れています。台所なので、まず使っている火を消します。ガスコンロやらストーブなどの火元をみんなで消していきます。
その次は火災現場からの移動です。 煙がモクモク立ちこめる通路を移動するんですが…結構大変です。 緩んだ気持ちで終わりの方で思いっきり息を吸い込んで、むせました…(爆)
そして今度は、初期の消火活動。 実際に消化器を使って、火を消す練習です。 でも消化器はホンモノの中身ではなく、水が出ます。 燃えている対象物も画像です。 目の前の画像に向かって、消化器を持ち、火を消すのです。
そして次は救急車の出動要請の練習です。 パネルに映し出される指示に従って、火事の連絡や救急の連絡を実際に電話をかけて119番通報します。 家庭の電話から、携帯電話から、公衆電話からの通報を選択し、画面に沿って行動します。
わたしたちの受けたコースはこれで終了。
言葉で書き上げると、それほどたいしたようには思えませんが、実際にやってみるとなかなか出来そうで出来ないってことがありました。 特に煙の場所で姿勢を低くして進むのとか、初期の消火活動。 やっぱり火事って実際に経験したことがない上に、恐怖感が先で、実際に目の前で火災が起こっていたら、絶対にあんなに冷静に行動できないなって思いました。 119番も、どうやって救急の人に伝えたらいいのかなんて、おろおろして出来ないだろうなぁ… 今日の所は、あくまでも体験なので、ヘラヘラしていたって終わるんですから。
今日とってもお勉強になったこと。 消化器は1本で15秒程度しか使えないってこと。 一般的な大きさのものだと、15秒程度分しか、消化能力がないんだって。 ホントに消化器の注意書きに書いてあるんだけど、そんなことちっとも知らんかった。 だって、うちには消化器ないもん…
体験コース終了後、実際に体験してきたことをちゃんと出来ていたかどうか、修了証発行機に結果が印字されて出てくるんです。 個別にリストバンドをつけさせられていたのは、そのせいなのです。 個人の名前が入った修了証に、今日体験した内容の所にチェックされ、評価があります。 なんだかんだと体験は結構楽しかったです。
その他に、震度7程度の地震を体験出来る装置なんかもあって、日本各地で起きた大地震を体験してきました。 阪神の震災の動きは「おぉ、こんなんやったなぁ」とか、宮城県沖地震の時のは激しく揺れてめちゃくちゃビビってしまったのとか、関東大震災の時は揺れがすごく長かったとか。 南海地震まで予測で体験してきました。こんなの、来て欲しくないよぉ…(泣) 地震は、実際に体験しておくとやっぱりいいと思います。 ただし、ここで体験出来るのは大きな装置に乗っているだけなので、実際に起こる地震とは多分、また違った感じ方だと思います。 実際に地震に遭う時って、だだっ広い場所じゃなくて、モノに囲まれている家の中とか施設の中だろうから、もっといろんなモノが飛んできたり崩れてきたりして、怖いんだろうなぁなんて感じました。
阪神の震災を一人で体験しているだけに、ちょっと思い出して怖かったり…(涙) 家族で一緒に来ているから、さほど怖さはなかったとは言え、実際にあんな巨大地震が起きたら、絶対怖くて怖くてたまらないだろうなぁって言うのが、正直な気持ち。 火事だって見たことないし、人が苦しんでいるのを助けたこともないし…(救急車を呼ぶ必要性があるものね)
ばかばかしいと思っていた避難訓練って、絶対大事です。 おばちゃんになって、子供を持つと余計に必要性を感じました。 他にも応急処置の仕方や、救助の仕方など細かな体験が出来るコースもあります。
ここはすべて無料で体験出来るので、もし行けそうな人がいたら、一度体験してみるといいと思います。 やっぱり体験しているのとしていないのでは、気持ちが違うと思います。 中には何度も足を運んでいるという子に出会ったけど、ちっとも出来ていなかったりしたので、これじゃ意味がないなぁって。
今日はとっても現実味のある体験、貴重な一日でした。
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