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2005/05/30(月)
そんな憐れみの目でおれを
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こっちきてから初めてCDを買った。おれは気分が滅入っているときは特に音楽にすがってしまう。
音楽を聴く目的なんて人それぞれだろうし、「目的」というほどにはっきりとしたものでない場合もあるだろう。おれの場合、「寂しいから」というのが妥当なような気がする。音のなかに、自分が心地よく寄り添うことのできる旋律やリズム、意味なんかを無意識に求めている自分がいる。
そんな、プリンス・オブ・ナイーヴなおれによるディスクガイドをお届けしよう。
まずはUAの「閃光」という曲。前から持っていたが最近ヘビーローテーションの仲間入りをした。エレクトロニカを取り入れた、ビョークの『ヴェスパタイン』のようなアプローチ。でも違う。歌詞の意味がおれには不明なので、聴くたびに色々想像するのが楽しい。目を閉じてやや上の方を向いて聴くと、どこかに連れて行ってくれる。動画時代に敢えてエロ本にこだわる感じ。言いたかっただけ。
あと、最近買ったセルソ・フォンセカというひとの『rive gauche rio』というアルバム。ワールドミュージックの所で試聴できます。軽く打ち込みが入ったポップなボッサというのがいいかな。でも、いかにもオシャレぶったいやらしさは無い。哀愁漂うセクシーなボーカルだからだろう。帰りの電車から雨の降る外を見ながら聴いていたら、グッときた。彼の前作『Natural』はあまりよくない。その前にロナルド・バストスという人と出した『スローモーション・ボサノバ』は秀逸だが、最新のやつがポップで聴きやすいかと。近くにいたらデータあげたりしたいんだが(誰も欲しくねえか)、あいにく遠くてね。そんな寂しいおれだ。
音楽に頼ろう。 エロ本読もう。 (年男の格言)
automobile
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