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2005/05/17(火)
13歳成人説
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こんな話を聞いたことがあります. [ アリの社会は,働き者のアリが8割,そのほか2割のアリは怠ける. その2割の怠けアリを集めて,もうひとつの集団を形成すると,そのうち8割のアリは働き,2割のアリは怠ける. ] つまりアリが働くかどうかは,各個アリの性質の問題というよりもむしろ,統計上固有の社会のバランスによるところが大きい, という話です. この仮説はなかなか興味深いです.
人間社会にこれを適用してみましょう. 寿命を60才とし,生まれてから定年までの人生を第1期から第5期に等間隔に分けると, 第1期:0〜12歳 第2期:13〜24歳 第3期:25〜36歳 第4期:37〜48歳 第5期:49〜60歳 となります. 計算の簡単のために各年齢層の人口が同じであると仮定します.社会の構成員のうち8割が労働するとすれば,乱暴に言って第2期から第5期まで働かなければなりません. 13歳って中学1年ですよ. しかもそれで男女雇用均等:主婦・主夫も仕事. もちろん土日も祝日もなしで. これはすごい社会. そのうえ現実には人間は60歳くらいじゃ死なないし,無職やNEETの若者も少なくないでしょう. 以上から,人間は到底アリ社会に追いつけないとわかります.
ここではアリに限定して議論しましたが,動物の中でもヒトはとくに自立するのが遅いという話をきいたことがあります. 文明が高度な複雑になっていくほど,成熟に要する期間も多く必要なのでしょうか.
以下「13歳で就職=社会的に大人」として強引に話を進めます. 就職活動では,小6からでは遅すぎ!勝ち組は5年の冬の始動!とか言われ,中学校進学が今の修士過程進学に相当. 社内ではキャリア組の中卒と,現場たたき上げの小卒の対立が. 13歳で自立でもう一人暮らしできる.もう好き放題. でも身体的には子供だから,酒はダメ.若い気性の荒い連中が飲んだ勢いで暴れないから,飲み会が平和そう. もちろん合コンでもジュース中心.ノンアルコールビールなんて飲めた日にはモテモテでしょう. 13歳だから車もしばらく運転できない.働いて金持ってるのに自転車しかのれないから,ハイスペックな自転車が大流行. 成長期だから,スーツとか靴は頻繁に買い換え. 若い活力のおかげで経済的効果は底知れず.
会社の便所とかで隠れてタバコ吸っている未成年不良社員は,懲戒処分.ひどかったら停社か退社.
会社に8年勤めてやっと20歳.8年も勤めてたら相当仕事に慣れてそう.婚期早まりそう.そうすれば自然と少子化に歯止めが. 子供作っても,13歳で手が離れるから子供にかかりっきりになりにくい.自分の人生を歩める.
これいいんじゃない?日本再生の秘策だわ.
めじゃ 13歳+約8年 もしかしたらそろそろ婚期かも
(読み直したらあまりにも文章が荒れていたので,少し手直ししました.2005.05.17.13:30)
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