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2005/04/25(月)
媒体、空間、一体感
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離婚した歌手の森進一が、最近のコンサートで、歌っている途中に号泣したという。その映像がTVでやっていた。メディアは個人的な事情に土足で踏み込むことが大好きだ。
ショービジネス系の「歌手」が何か受賞して嬉し泣きするのは、よくみるような気がするが、つらくて涙を流すことは少ないのではないか。そこがやはりショービジネスであって、人々が楽しめない個人的でネガティブな感情は、タブーであるとされる(ような気がする)。それがプロフェッショナリズムだ。
一方、ショービズ系じゃない歌い手(かんたんに区別できないけど)は、感情を込めるのが仕事だし、それが彼ら表現者のプロフェッショナリズムだ。観客はそれを求める。おれもそれを求める。普遍的な感情ではなく、自分自身にとって意味のある感情の発露を。
進一はショービズ生まれ、ショービズ育ちだと思うが、あの瞬間の彼は、間違いなく「プロ」に見えた。
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