|
2005/03/29(火)
「村上春樹は頭がいい」と僕は思う
|
|
|
「文体というのは、英語ではstyleつまり[姿勢]と置替えてもいいのではないかと思います。でも僕はむしろ[生き方]のほうに近いと思います。歩いたり、息を吸ったり、そういう生きることすべての総体です。」 「文体のない文章はありません。あなたの人柄はわかるか?少しはわかります。わりに正直に出るものなんです。」 「よき文体というのは、僕は思うんだけど、要するに信頼感なんです。この人なら、何があるにせよ、私を傷つけたりがっかりさせたりすることはないだろう、みたいな。」
(『少年カフカ』Mail no.239 読者からの「文体って何?」という質問への村上春樹の対応より 抜粋.)
今僕は,村上春樹と読者のメールのやりとりがまとめられた『少年カフカ』という本を読んでまして,上の回答がすごく気に入ったので紹介しました.
ひとの書いた文って基本的に面白く読めるもんだと思います. その理由を村上春樹さんにドンズバで言い当てられました. あるひとの書いたものの中には,自然とそのひとの背景や思想が滲み出してしまうものだ,と.
僕は雑誌の記事等を読んでると,中には「違あう!」と叫んで読みたくない記事があったりするんですが,(そういうことありません?)あれはその記事のライターの人柄に嫌悪感を感じてたのと同じみたいですね.
このコラムで文体といえばやはりウヤンでしょうか.まじあれはすごいですよね. 書いてる内容もすごいですが,内容より文体が前に出てるかんじ. 音楽で例えるなら,初期マッシヴアタックの,甘美なメロディーもすばらしいが,それよりも体に突き刺さる肉感的ビートが際だってる感じに近いかな? とにかく言いたいのはリズム(文体)がすごいってことだけです.
目指すはストリーツ めじゃ
|
|
|