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2004/12/09(木)
<片想い>
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あなたのことが大好きでした。 あなたのことが、どうしようもないほど大好きでした。 姿を見つけると、私の胸は高鳴って。 言葉を交わせた日は、ただそれだけでもう嬉しくて。 嬉しくて嬉しくて。
今思えば、あなたの何を知っているわけでもなかったけれど。 ただそばにいたかった。 一緒にいられるだけで幸せだった。 あなたの笑顔を見ていたかった。 私のことを、もっと知って欲しかった。
でも、その願いは届かなかった。 想いは叶わなかった。
私は心に深い傷を負った。 気付けばいつも一人で泣いていた。 悲しくて、切なくて、苦しくて。 忘れよう、忘れたい。忘れられたら、どんなに楽か。 それでも好きな気持ちは消えなくて。
私は初めて、どんなに強く願っても、叶わないものがあることを知った。 一生懸命頑張っても、実らないこともあることを。 努力だけではどうにもならないこともあることを。
あなたのことは、一生忘れはしないでしょう。 あなたとはもう何年も会っていないけれど。この先も、会うことはきっとないけれど。
あなたは私に多くのものを残してくれた。 長く辛い、孤独な闘いを経て。 大きな壁を乗り越えた私は、強さと優しさを得た。 人の痛みが分かる人間になれた。
そして、一人の人をあんなにも一途に、純粋に、深く愛せたという事実は、私が再び前を向いて生きていこうと思った時の原動力となった。 いつの日からか、あなたを思い出すときにこぼれるものは、涙ではなく笑顔になった。 長く辛い、試練の時を経て。
想いはついぞ叶うことはなかったけれど。 私はあなたを忘れない。 大好きでした。 心から、ありがとう。
どうかどうか、やっと出逢えたあの人と、幸せになってね。
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