スノーボードコラムセピア
どこかでなくしたあいつのアイツ
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2004年10月
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2004/10/25(月) それでも灯台は照らす
鬱度30%、だるい度90%、思考停止度98%、欲求不満度イレブンナイン。

前回のコラムをupしたあと、ふと、あのおやじがイワンとしたことは「とんこつのダシがでていない」ということではなかったか!?とか思って、実は勘違いしているのはおれではないのか、とか考え、書き直そうかとも思ったが、あとで誰かに痛烈に批判されるのもまた気持ちよかろうと思ったので、放置した。なにがいいたいかというと、自分の尻に毛が生えているのは知ってます、自覚してますよ、といいたいのである。ついでにいえば、知ってるけどイジってね、オイシイから、ということだ。

さて本題。
世の中には、「意図せざる結果」というものが多々あるようだ。

ボサノヴァを創った男、ジョアン・ジルベルトのレパートリーのなかに、「O Pato(アヒル)」という歌がある。たぶん他のボサノヴァのスタンダードほど有名でもなく、たいして派手な曲でもないのだが、おれはこの歌の詞、メロディ、グルーヴ感がかなりお気に入りだ。詞の内容は次のような感じ。

アヒルが歌いながら歩いていると、マガモがいっしょに歌わせてくれと加わった。2羽で歌っていると、それを聞いていたガチョウがその歌を気に入り、加わることになった。3羽で歌っている所にハクチョウがやってきたので、誘ってカルテットを結成。4羽は湖のほとりでコーラスの練習をする。彼らはたいそう一生懸命なのだが、ハタから聞いているといまいちコンビネーションが悪い。うまくならない。そんな4羽ではあったが、いちどだけ魅せ場があった。それは、4羽そろって水に落っこちたとき。
そのときの4羽の騒いだ声が見事なコーラスに……クエンクエンクエンクエン……。

まあ、歌詞だけではこの歌のかわいらしい感じは伝わらないかもしれんが、なんとも微笑ましい光景である。本人(本鳥?)は必死にもがいているだけなんだが、ハタから見ると意外な結果になっている。これを聴くと、生きていてイヤなことがあっても、「そんなことどうでもいいじゃん!」と思わせてくれる。同時に、もの悲しい気分にもなる。『平家物語』と同じにおいを感じる。

「意図せざる結果」はいいものであることもあるし、当然、よくないものであることもある。すべては「偶然」に支配されているような気もする。「偶然」のもつ恐ろしいまでの力はわかった。そこまでは理解した。

さて、それじゃあ次はどうしようか?
おまえなら、どうする?

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