|
2005/07/12(火)
ターゲット発見。
|
|
|
前方50-60m , 御霊屋橋。T字路を1台のレーサーが通り過ぎた。 この先ちょっとした坂に差しかかる、まだ追いつける。
レースは突然始まった。
99ショップを左折。ターゲットは今まさに坂に差しかかろうとしている。 一瞬目視したときにはもしかしたらマウンテンバイクかもしれないと思ったが、どうやら自分の目に狂いは無かったようである。最近雨の日が多くあまり乗れていない。今日も4日ぶりだ。勝てるだろうか。不安がよぎる。喧嘩を売っといて返り討ちにされるのはあまりに格好悪い。しかし久々のレースにわくわくしている自分もここに居る。
ギアを1段上げる。
上りに備え加速しておく。とりあえず一気に抜いて宣戦布告としよう。
回転数を上げる。
どうやらターゲットは上りがあまり得意ではないようだ。確実に速度が落ちている。どんどん距離が縮まる。抜いたらそのまま逃げれるかもしれない。
ロックオン。 ターゲットに並ぶ。 そのまま抜く。そこからしばらくダンシング。 注) ダンシング=立ちこぎ
完全にターゲットに奇襲をかけた形になったが、果たして奴は食らいついてくるだろうか。多分俺ならカチンときて追撃をはじめるが。路上は車のエンジン音がうるさく、自転車の気配は感じることができない。振り向てピッタリマークされてたらどうしようという不安からなかなかダンシングを止めることができない。しかしこのままでは持たない。平地になったところでシッティングに切り替える。
振り返る。
奴はいない。そのまま逃げ切った。 勝手な話だが俺のゴールは山頂である。彼のゴールはその途中かも知れないがとりあえず俺のイメージに付き合ってもらう。奴はまだ余力を残し、隙あらば巻き返しを計るかもしれない。俺は時々振り返り敵が見えないことを確認しながら家路についた。
完全にツール・ド・フランスの影響である。 たきょ
|
|
|