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2005/03/27(日)
エリ
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この間、とある企業のOB訪問に行ったんですよ。まあOB訪問やるくらいなんで大企業ですわな。今まで行ったのはOB1に対し学生1ってタイプだけだったけど、今回はOB2に対して学生5だったんですよ。
1on1の時はなんか世間話風にいろいろとざっくばらんに聞いたり、って感じだったのになんか今回は前半に少しだけ質問の時間が与えられて、後半はオレらの自己紹介、自己PR、OBの質問に答えるってスタイルだった。これじゃあまるで集団面接じゃないか。相手めっちゃメモ取ってるし。違いは場所が喫茶店で飲み物があるかないかくらいのものだ。
そんな感じで始まったんだけど質問タイムの時にやたらとウザイ質問する奴がいんのよ。社内ベンチャーがどうのとか。そんなん入社できるかもわかんないのに訊くことじゃねーべ。専門用語とか使っちゃって、私は企業研究してますってか、いやらしい。
そのあと自己PRとか質疑応答を1人ずつやっていったんだけど、なんかみんな結構ちゃんと答えられてない。オレは3番目だったんだけど、なんだか、意外なことに自分が一番うまいこと答えてる。まあ内容はみんな似たり寄ったりだけど、なんつーか、答えにつまったりしないとか順を追ってしっかり喋るとか突っ込みに対してうまいこと切り返すとか話術レベルでは勝ったかなーと。
んで、最後にウザイ質問してた奴の番になった。お手並み拝見しようじゃないかフフ。しかし彼もこういう場で慣れてんのかなかなか流暢だ。ほほう、なかなかやるじゃないかとか調子こきながら黙って聞いてたらなんだかすごいことを言い出した。外国の研究室と共同で100人体制のプロジェクトやってるだの、週に2日は徹夜だの、テーマはニュートリノだの、ノーベル賞の小柴さんがナントカした研究所に出入りしてるだの、国際学会に3回出ただの、自分の研究成果で10億円のマシーンが導入されただの自信満々に喋る。
え、え、エリートじゃあー!こいつバリバリのエリィートさんじゃないか。すげー、オレの人生でここまであからさまなエリートに出会ったことはないぜ。なんでこんな奴が混じってんだ。例えたらアレだ、みんな日の丸弁当だと思って蓋を開けてみたら1個だけうな重(特上)だった、みたいな。OB共の食いつきも明らかにオレらのときと違う。
それに比べたらオレらがさっきまで繰り広げてた争い、「野球部出身で体力には自信がある」「剣道部でいろいろ学んだ」「留年するくらいボートに打ち込んだ」なんてタクワンの切れっ端が一枚多いとか梅干しが少しでかいとかそんなレベルだ。「話術レベルでは勝ったかなー」て。ダセー、この上なくダセー。しかもオレ「スノーボードサークルを創りました」って言っちゃった。嘘ついてまでアピールしたのに。ダセー、この上なくダセー。
しかしアレだね、彼のようなエリート君は面接官が極端にアンチエリートな考えでもない限り確実に受かるよね。忙しいはずなのにやたら企業研究してやがるし。非の打ち所がない。まさに企業選び放題。羨ましい。目の色変えて質問をするOBを横目に、オレはただ黙ってテーブルの上の水を飲み続けるしかなかったのです。
帰り道、まあ経歴や実績だけで彼が本当に尊敬すべき頭のいい人かはわからんよね、でも仕事が出来るだろうことは明らかだよね、などと頭に浮かぶいろいろ考えを振り払うように「うるせい、オレはうな重よりカツ丼の方が好きだあ!」と心の中で叫びつつかつべえに突入するのでした。
……とまあここまではその日のうちに興奮状態でわーっと書いたんだけどその後よしのり(3/19)や奈津子さん(3/17)のコラムを読んで、むむっと思いました。でも忙しいんで考察はいずれまた。じゃあ東京行ってきます。 オタ
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